カジノはそんなに怖くないッ!

等身大ローローラーの寝言集

極私的 ラスベガスの基本情報(1)地理・食事・治安・移動

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。

今回から数回にわたって、ぼくが大好きな街、そして世界のカジノの総本山とも言うべきラスベガスは、いったいどんなところなのか、というお話しを、個人の独断と偏見を全面に出しながら書いていきたいと思います。

初回は、地理や食事のお話です。

photo by 梶野カツオ

ラスベガスの地理・気候・時差

アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス。北緯36度05分、西経115度10分で、標高は664メートル。大体埼玉県と同じくらいの緯度にありますが、砂漠地帯にあるため降水量は少なく、年間105ミリくらい。四季を通じて、朝と夜の温度差が大きく、時には冷え込むこともありますが、概して冬でもそれ程寒くはありません。参考までに、2月の平均最低気温は3度くらい、平均最高気温は17度くらい。夜に外を歩くときはさすがに肌寒いですが、このときもホテルの中は猛烈に暖房が効いているため、日本の寒さを想定して暖かい服装を用意して行くと、かえって暑すぎるくらいです。グランドキャニオンに行く時以外は、重装備の必要はありません。特にカジノ内では軽めの服装が適しています。

ラスベガスの週間天気

ちなみに、現地の人々の服装はあまりあてになりません。以前、冬のグランドキャニオン(2℃でした)に行った際、半袖Tシャツ1枚で渓谷を眺める青年がいました。。。。しかも、背中には汗じみが・・・。 日本との時差は、夏時間で-16時間、冬時間(標準時間)では-17時間です。例えば、ホテル到着時刻が現地時間の正午だとすると、日本時間ではまだ午前5時頃ですから、「無事着いたよ」という電話は時間を考えないといけませんね。

「日本時間は現地時間の5時間前。但し午前午後をひっくり返して、日付は1日先」

と覚えましょう。

ラスベガスの食事情

あえて言います。アメリカ人は大食いです。日本人の通常の感覚では到底不可能だと思えるような量を平らげてしまいます。ですから現地のレストランで注文する場合は、一品ごとの量が馬鹿々々しいほど多い、と言うことを念頭に置いておかなければなりません。

例えば、1人でサラダとビーフシチューとクラブハウスサンドを注文したとすると、完食することが出来たのはサラダだけで、ビーフシチューやクラブハウスサンドには殆ど手が付けられない、と言う事態にもなりかねません。クラブハウスサンドの付け合せに出てくるポテトフライがとんでもない量で、それだけでも一日の摂取カロリーの許容量を超えてしまうのではないかと思えるくらいです。

従って、一人で何品も注文するという無謀なことはしないで、2人で1人分、精々3人で2人分くらいの気持ちで頼むのが安全です。日本人は出されたものは残さず全部食べるのがマナーだと教えられて育ってきたため、食べ物を残すことに抵抗があるものですが、アメリカではそのような日本人の感覚は通用しません。現地においては、食べられるものを捨ててしまうのは勿体ない、などという考えは捨てて、食べられる量を適切に食べ、それ以外は大胆に残すことに徹するのが体調を維持し楽しく過ごす秘訣です。また、残った料理をパックに入れて持ち帰ることができることもあるので、店員に聞いてみるのもいいでしょう。

食物に関するアメリカ人の感覚は、量の点だけでなく、質の点でも日本人の感覚とは異なります。アメリカ人が日常的に食べているものは、一般に大味で、デザートのケーキは勿論のこと、中華料理店のラーメンに至るまで、甘く味付けられていることが多いです。日本人の感覚ではこのような味付けを理解することは難しいですが、味覚の違いだからと諦めて旅の醍醐味としてそれすらも楽しんでしまいましょう。

そんな中、割と(味覚的に)安心できるのが、ザ・アメリカなファストフード。ハンバーガーショップでは、ラスベガスでは定番の「In-N-Out Burger」や、ニューヨーク・ニューヨークホテルには2015年に東京に進出して休日は数時間待ちという「Shake Shack」があります。また、プラネットハリウッドホテルにある「Earl of sandwich」も個人的に気に入っており、よく行きます。その他、各ホテルのブッフェ(バフェィ)なども充実していますので、カジノの合間に食べ歩くのもいいですね。

大味なファストフードではなく、おそらく健康志向がそうさせるのだろうと思いますが、アメリカ人の中にも日本食ブームが静かに拡がっていることもまた事実です。ただ、現地の一般的な日本食レストランの味のレベルは、仮に日本で同じ物を同じ値段で出したとしたら、まず客は寄り付かないだろうという程度のものですので、ラスベガスの滞在が長くなって余程日本食に飢えていない限りはおすすめしません。

ラスベガスの治安状況

ラスベガスの治安状況は、概して良好です。中心部に限って言えば、ラスベガスは全米でも屈指の治安の良さを誇ります。これはある意味当たり前。カジノ都市ですから、観光客はたくさんの現金を持ち歩くわけで、治安が悪くなれば誰もこの町に近寄らなくなるでしょう。したがって、多くの観光客を呼ぶために、ラスベガスは安全に気を遣い、ギャンブルからの収益の相当部分を治安の維持のために費やしているのです。深夜2時・3時にメイン通りであるストリップ大通を1人で歩いていても、強盗に襲われる心配は殆どありません。

しかし、それはラスベガスに強盗を働くような悪人が1人もいないと言うことを意味するものでは勿論ありません。メイン通りから一歩外れた路地の暗闇では、何が起こるか保証の限りではない、と言うのが世界共通の実情です。ギャンブルで大負けし、逆上して強盗に変身した者の被害に遭わないようにするため、怪しげなところには近付かないようにしましょう。

ラスベガスの交通事情

ラスベガスにはタクシーやバス、モノレール、人力車等色々あります。ストリップ大通の北から南までタクシーに乗っても精々20ドル位だろうと思いますから、タクシーやUBERを利用するのが一番便利です。但し、タクシーは各ホテルでしか乗客を乗せてはいけないことになっているので、流しの車を拾うことは出来ませんが、どのホテルにも客待ちのタクシーがいるので、タクシーに乗るまで長い時間待たされる、と言うようなことはありません。 モノレールは、提携しているホテル間を無料で結んで運行しているものと、2004年に営業を開始したストリップ大通を南北に縦貫するものとがあります。移動の手段としては後者の方が優れていることは言うまでもありませんが、前者が無料なのに対して後者は有料(5ドル)で、乗り場もストリップ大通りから少し離れた場所にあるのが難点です。

ストリップ大通りは平坦で、勿論歩道が整備されていますから、ぶらぶら歩いてみるのも悪くありません。ただ、移動するために歩くには非常に歩きづらい街で、距離的にはそれ程離れているわけではないのに、歩いてみると意外に時間がかかることがしばしばあります。なぜ歩き辛いかと言うと、大通沿いのホテルはなんとか歩行者をホテルのカジノへ誘導しようといろいろ工夫を凝らしており、歩いて移動するのを意図的に難しくしているからです。道路の向かい側のホテルに行こうとしても、目の前に横断歩道はないので、遠回りして歩道橋を上ったり降りたりして行かなければならず、手前のホテルを出てから向かい側のホテルに辿り着くまで10分以上もかかってしまうことを考えると、つい歩いて移動するのが億劫になってしまって、手前のホテルに留まるように仕向けているのです。全く、ラスベガスは客をカジノに引き込み、引き込んだ客を逃がさないと言う点では徹底しているのです。

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