カジノはそんなに怖くないッ!

等身大ローローラーの寝言集

極私的 ラスベガスの基本情報(2)ドル・両替・チップーお金にまつわるエトセトラ

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。

前回に引き続き、今回もラスベガスってどんなとこ?というお話です。クレジットカードが使える場所が多くなってきている昨今ですが、移動やちょっとした食べ物など、海外に着いてすぐになにかと必要になる現地通貨。なんといっても、肝心のカジノで遊ぶにも現金が必要です。今回はそんなお金にまつわる話題です。

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通貨と換算レート

カジノゲームでは、基本現金しか受け付けてもらえません(もちろんカジノ内のレストランやカフェ等はクレジットカードが使えます)。そのため、比較的大きな額の現地通貨を、現金で入手する必要があります。

ラスベガスで使える通貨は言うまでもなく、米ドルです。本日(2017年2月11日時点)の為替レートは、1ドル113.50円位です(米ドル/円為替の確認はこちら)。ただし、これは少なくとも10万ドルくらいの単位で為替取引する場合のレートであって、一般庶民が数千ドルを両替する場合には、この為替レートに銀行の手数料が加算されたレートが適用されます。三菱東京UFJ銀行のウェブサイトで確認してみたところ、円をドルの現金に替える場合には、1ドル116.54円、ドルを円の現金に替える場合には、1ドル110.74円でした。つまり、銀行は円からドルへ交換する場合にもドルから円に交換する場合にも、それぞれ1ドル当たり3円くらいの手数料を取っているわけです。現金ではなくアメリカン・エキスプレス発行のトラベラーズ・チェックからの換金は2円ほど有利なレートになるようですが、2014年に日本国内での販売は終了しており、現在も換金はできるものの新たに入手することはできません。

ちなみに、クレジットカードを使用した場合、使用から数日後の為替レートを基準として、さらにカード会社の事務処理コストを加算してから円に換算して請求されます。クレジット会社が多額の決済をするため、個人が銀行で両替する際の交換レートに比べて多少有利なレートが適用されるようですが、大勢に影響ありません。参考までに、JCBカードでは換算レートについて以下のように説明しています。

(1) 換算日 JCBが海外の加盟店などに、お客様のご利用代金の支払い処理を行った日が換算日となります。 海外でご利用の場合、通常ご利用日から約3~10日ほどでご利用データがJCBに到着しますが、国・地域・加盟店ごとに到着のタイミングが異なるため、具体的な処理日はご案内いたしかねます。 (2)換算レート 海外でのご利用に関わる事務処理コスト1.60%を換算日の基準レートにプラスして日本円に換算します。 JCBウェブサイト よくあるご質問 (個人・法人のお客様)より引用 https://jcb.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/822 (2017年2月11日アクセス)

使い勝手の良い国際キャッシュカード

トラベラーズ・チェックに代わる安全な現金入手の手段として非常に便利なのが、海外ATM対応の国際キャッシュカードです。これは、日本国内の銀行が発行するキャッシュカードなので、その銀行口座にお金があれば、海外にいてもその口座から現地通貨で引き出すことができるカードです。

また、銀行で発行されている国際キャッシュカードは、国際ブランドのカード会社(VISAやJCB)と提携しているので、口座残高を上限に、デビットカードとしてVISAのマークのある店で買い物や食事の支払いにも利用することができます。その意味で、クレジットカードを持つのに抵抗がある方でも安心して利用出来るカードです。都市部への旅であればATMを見つけることは容易く、また大抵のATMは国際キャッシュカードに対応しているので、必要な時に必要な分だけ換金でき、非常に小回りが利きます。

ただし、通常の換算レートに1.8〜3%ほどが加算され、さらにカードによっては1回あたりの引き出し手数料が108円から216円かかる場合もあるので、我々庶民の扱う額に対する手数料は微々たるものとはいえ、みすみす余分に払うことのないよう計画的に利用したいものです。また、1日に引き出せる上限が設定されている点にも注意が必要です。

このブログを読んでくださっているみなさんにこんなことが起こらないと信じていますが、仮にカジノで用意していた現金を全て吸い取られてしまったなんていう非常時には、このカードが救世主(もしくは悪魔の囁き?)となるかもしれません。

国際キャッシュカードについては、下記のSKYさんのブログ「自力で海外一人旅」で詳しく紹介されています。ぼくは年会費も引き出し手数料も無料の、ジャパンネット銀行の国際キャッシュカードを利用していますが、新生銀行も人気があるようです。カードの発行にはある程度の時間がかかるので(私の場合は申し込みから1週間ほどかかりました)、余裕をもって準備したいですね。

http://first-backpacker.info/preparation/money/33

現金の両替はどこでできるのか

いちいちATMで引き出すのは面倒だと言う方は、どうせカジノで使うもので、増やすも減らすも為替レートが問題になるほどの金額ではないと割り切って、全額現金のドル札に両替しましょう。

100ドル余計に儲ければ、為替レートの多少の有利、不利などは問題になりません。要は勝てば良いのです。ただし、現地の空港でも主だったホテルでも、円からドルへの両替は可能ですが、所によって交換レートはまちまちで、一般的に、相当不利なレートが適用されます。ラスベガスでドルを円に替えたいと思う人はほとんどおらず、現地における円の需要が小さいため、どうしてもそうなってしまうのです。

というわけで、米ドルを入手するには、日本国内で必要な両替を行うことをお勧めします。(逆に、香港ドルシンガポールドル、タイバーツなどを入手する場合は、圧倒的に現地での両替が有利ですので、決して日本で大金を両替してはいけません。)

成田空港や羽田空港に入っている銀行窓口で両替するのが一番わかりやすいと思います。もう少しレートが有利なものとしては、大黒屋等の一部のチケットショップや、ネット両替(クレカで払うと紙幣が送られてくる)などがあります。いろいろな事業者がいるので、安全性を含めて自己判断で。

また、100ドル札ばかりだと、タクシーの支払いをする際など、簡単に釣銭が出て来ないことがありますので、20ドル、10ドル、5ドル、1ドルと各種の札に両替しておくと便利です。特に、1ドル札は、チップを渡す際には欠かせませんので、少し多めに両替しておくとよいでしょう。

日本人には馴染みのないチップの渡し方

心づけ、寸志、おひねり、tip、いわゆる「チップ」。カジノで使用するプラスティック製、あるいは金属製の現金の代用品はchip。全く別物です。チップはなるべく気前良く渡すように心がけましょう。日常的にチップをやり取りする習慣のない日本と違って、アメリカではチップを貰うことを前提にして労働者の給料が決められています。つまり、労働者にとってチップは正当な労働の対価なのであって、これを渡さないと、賃金の一部が支払われないことになってしまうのです。労働者を雇用しているわけでもない客がどうして労働者の賃金の一部を支払わなければならないのか、との反論もあろうかと思いますが、郷に入っては郷に従えということで、日本の常識は通用しないと観念して、現地の習慣に従って行動して下さい。

チップの相場は、おおむね、料金の10%から15%くらい。まあ切の良い金額を出して、釣りはいらないよ、と言う具合にするのがスマートでしょう。レストランで食事をしてクレジットカードで支払う場合には、伝票にチップの額を書く欄があるので、請求額にチップの額を加えてサインすればOKです。ブッフェ(バフェィ)で食事する際には基本的には必要ありませんが、飲み物を運んでくれるウェイターやウェイトレスにその都度1ドル、2ドルと渡しても良いですし、席を立つ際、まとめて何ドルか置いて来ても良いでしょう。部屋のベッドメイキングには2ドルくらいを枕元に、タクシーを停めてもらったら1ドルくらい、タクシーから荷物を出して運んでくれたらまた1ドル、という具合にこまめに渡すと、常識をわきまえた日本人だと評価してもらえることでしょう。これまで、現地の常識をわきまえない日本人が多くいたため、チップに関しては、概して日本人の評判は良くありません。これから度々ラスベガスを訪れることを考えているみなさんには、次回の来訪の際に今渡すチップが役に立つものと考え、チップをケチらないようお願いします。なお、カジノにおいては、飲み物は全て無料ですが、運んで来てくれるカクテルウェイトレス、バニーガール、(ほとんどの場合はバニーオバサンですが)には1ドルか2ドル渡して下さい。その場合、カジノチップでも勿論OKですが、うっかりすると高額チップを渡してしまうと余程勝っていて気前の良い日本人だと言うことになってしまいますから、ご注意下さい。

一度両替した米ドルは次回まで持ち越す

このブログの読者のみなさんは、おそらく行きよりも多くの米ドルを持って帰国される方が多いでしょう。そんな時は、再びドルから円に戻すのではなく、ドルのまま持っておく方が後々便利です。

ものすごい円高になったりしたら話は別ですが、何度も両替を繰り返してその都度手数料を支払うよりは、どうせまたラスベガスに来るのですから、その時のために残しておくと、次回に両替する手間も省けますし、渡米に向けた心理面でのハードルも低くなります。ちなみにぼくは、手持ちのドルで回せるようになっているので、この5年は米ドルへの両替を行っていません(日本円への両替はたまにやりますが)。「これは通貨危機に備えたドル資産なんだ」と自分に言い聞かせれば、良心の呵責も低く抑えることができるでしょう。

(そういう意味では、ラスベガス訪問も「ドル資産形成の旅」となり、人生設計の上でも、むしろ積極的に行うべきことという整理ができるでしょう。家族の理解が得られるかどうかは別として。)

また、米ドルがあれば、アメリカ本土だけでなく、ハワイやグアムなどのビーチリゾートに行っても使うことができますし、発展途上国などでは、日本円は両替できないのに、米ドルはできたりする場合もあったりするので、ある程度は持っていて損はないと思います。

ともあれ、家に置いておくのが不安になるほど勝って帰国したいものですね。

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