カジノはそんなに怖くないッ!

等身大ローローラーの寝言集

サンフランシスコでMLB!ラスベガス実録奮闘記2017.7 その2

ベガスにちょこっと興味のあるみなさんこんにちは。

さて、この夏に遠征したラスベガス実録奮闘記の第2弾、でも今回は直接ラスベガスには行かず、まずはサンフランシスコに上陸したのでした。

発祥の地でUber使いまくり

というわけで、ロサンゼルス経由でサンフランシスコに上陸した我々は、さっそくUberを使って市内に向かいます。

正直、今回の宿は中心地のパウエル駅に程近いところだったので、一人8ドルちょっとの高速鉄道「バート」でいいかなと思いましたが、4人旅だったのと、中に高齢者もいたこともあり、荷物をゴロゴロ引きずって行くのもあれだなということでUberを選択。荷物もあるので大きめのXLを呼んでみました。

ちなみにサンフランシスコ空港(SFO)でのuber乗り場は出発階ですので要注意。でもアプリから「何番ドアの近く」という形でピックアップ場所を選択できるので分かりやすい!シンガポールチャンギ空港もこの形でした。ロス(LAX)は番号が振ってある立て看板があったような気が・・・。

5分もしないうちにホンダのオデッセイが到着。4人と荷物が余裕で乗り込めます。高速はスイスイ行ったものの、市街地で事故渋滞にハマり52分も掛かってしまいました。そして値段は・・・

約46ドル!ひとり11ドル強なので、電車と比べても2-3ドル割高なだけですから、これはありでしょう。

ちなみに、初めて利用するまではuberについてかなり懐疑的だった同行者たちも、一発で便利さに惚れ込んでしまい、このあと至るところで活用することになりました。やっぱり、流しのタクシーがほとんどない外国で、アプリで呼べばすぐ来てくれるuberlyftでもいいですが)はホント便利です。カジノ用に現金も温存できるし。(笑)

なお、この旅の直前からuberもアプリからチップが払えるようになったので、日本語対応している分、lyftじゃなくてuberで十分だと思いました。

お約束のプロモーションコードはこちら:uberanimori99

こちらのコードを使ってuberに登録すると、初回乗車無料クーポンがもらえます(地域により上限額が違います)。また無料クーポンの適用地域も様々なのでご利用の際はご確認を。

坂の街サンフランシスコを散策

まあこのブログはふつうの旅行記ブログでもないので、あまり街がどうだった的なことは深入りしないようにしますが、やはり坂の街サンフランシスコは街並みがきれいでしたねー。坂道は結構つらかったですけど。ちょっとだけお写真をば。

やはり絵になる坂とケーブルカー

ぐにゃぐにゃ道のロンバートストリート

ビート文学の聖地 シティライツブックストア

アルカポネさん在住のアルカトラズ島

名物クラムチャウダーはサラサラ派で

AT&TパークでMLB観戦!

そんなわけで、メインイベントのMLB観戦。

サンフランシスコジャイアンツは、ユニフォームから何から色使いが読売球団とほぼ一緒!まあ読売球団が真似してるんですけどね。

それにしても、やっぱりメジャーの球場はどこも訪れるだけでワクワクしてしまいますね。球場に遊びに来ているという感覚です。あといびつな外野は相当深いです。。。さすがイチローがオールスターでランニングホームランした球場だけあります。

ここにもケーブルカー

コカコーラの中は滑り台

栄えある歴史

上の階からはゴールデンゲートブリッジも見渡せます

最前列はグラウンドより低いダッグアウトレベル

練習時には特設の見学場所が出現

そんなわけで、試合のほうは、残念ながら2試合とも地元ジャイアンツが負けてしまいました。相手はマーリンズ、そう、イチロー選手のチームです。しかも、ぼくがトイレに立っている間に代打イチローがコールされ、大急ぎで戻ろうとしたんですが、初球を送りバント(成功)してベンチに戻ってしまいました・・・。席の近くにいたスタッフのおじさんからは「you missed Ichiro!」 なんて言われちゃいましたが、それはそれでいい思い出でした。初戦はスプラッシュホームランも見られたし!

 

せっかくですので、AT&T球場観戦でのTIPS的なことを書いておきましょう。今度行かれる方は参考にしてください。

  • チケットはスタブハブで調達しました。普通に買うよりだいぶ安いですし、通路側指定なんかも出来ます。MLBサイトと組み合わせると具体的な席の場所も分かります。あ、でもスタブハブJAPANのページだと買うまで席番号が分からなかったので、多少の英語力が必要ですが、アメリカ版のページで買うことをおススメします。あと、ドジャースタジアムと比べるとAT&Tスタジアムはだいぶ値段が高いです。
  • 7月でも夜はめちゃくちゃ寒いです。特に外野。冗談じゃなく防寒対策必須です。手袋している人も結構いたなあ。だいたい気温が12,3度で風が強く吹いていると考えていただければ間違いないかなと。内野の屋根があるところは幾分ましでした。
  • 内野上段のほうは結構階段が急です。でも見晴らしはすごくいいですね。写真を参考にしてください。
  • 試合終了後は歩いて帰ってきました。球場出口から2ndストリートを真っ直ぐいくと20分くらいでマーケットストリートにぶつかります。結構多くの人が球場帰りでぞろぞろと歩いているので、道中チラホラ浮浪者がいたりしますが、その点治安はまあ大丈夫なのかなあと。(むしろ行きのほうが人が少なくて嫌な感じはしました。)まあちょっと歩いてからuber利用するのが安全かもしれませんけど。

まあ、そんな感じでサンフランシスコを堪能したのでありましたとさ。

次回からはいよいよベガス編!

 

旅立ちのとき! ラスベガス実録奮闘記2017.7 その1

カジノにちょこっと興味のあるみなさんこんにちは。

だいぶ更新が空いてしまいましたが、このあいだラスベガスに行ってきましたので、その模様を何回かにわたってお伝えしようと思います。

今回も一筋縄では行かない遠征でしたが、周辺情報を含めて正直ベースでお伝えしていきましょう!

ラスベガスへは個人手配が有利!その理由は?

さて、旅行記の本編に行く前に、みなさんにお伝えしておきたいことがあります。

それは、ラスベガスに行くなら(特にリピーターなら)、断然個人手配が有利ということです。

その理由は、ラスベガスのホテル代を異常に安く抑える方法があるからなのです。

やり方は簡単。まずベガスのホテル系列ごとに作られている会員組織(シーザース系ならトータルリワード、MGM系ならM・LIFE)に入ります(もちろん無料)。入会するだけで山ほどいろんなクーポンがもらえるのでゲームをしなくても十分入会する意味があります。そして、あとはスロットに差し込んだり、テーブルゲームを始める際に会員カードを提示すると、プレイに応じたポイントがたまるようになります。(チップに変えるときに現金と一緒にカードを出すのが一般的です。)

そして、ここからが本題です。ぼくがよく使うシーザース系についての話になりますが、公式サイトから会員番号でログインしてホテルを予約しようとすると、(貯まっているポイントとは関係なく)なぜか大盤振る舞いの価格が表示されるのです。

例えば、2017年の8月の値段は・・・

画面の中で「comp」となっているのは、いわゆるひとつの「タダ」!

実際には、「リゾートフィー」なる謎の料金($30くらい)と税金がかかってくるのですが、それでも1室1泊4000円弱で、それもパリスやバリーズといった中心街ど真ん中のホテルに泊まれてしまうんですね。昔は本当にタダだったのですが・・・。まあ、エクスペディア等で予約しても1万円以上はしますので、これは本当にお得です。

この値段はログインする人や日時によって違いますし、また、もしあまり安い値段が出なかったとしても、画面左上の同行者の会員番号を追加入力してから再検索すると、安くなって出てきたりします。

どうやらプレイ実績や訪問回数が割引に影響しているようなのですが、なぜこのような値段が表示されるのかはよくわかっていません。いずれにせよ、これは使わない手はないでしょう。

そんなわけで、宿代が非常に安く抑えられるため、あとは航空券さえリーズナブルに押さえられれば、自由度の高い旅程が組めるということになります。

さあ、旅立ちのとき

さて、それでは旅行本編にうつりましょう。

今回は、同行者の希望もあり、サンフランシスコでメジャーリーグ観戦(2泊)し、そのあとラスベガス(3泊)という旅程となりました。ぼくとしてはラスベガスは通常なら4泊しているので、ちょっと短いかなという懸念もありましたが、SFのAT&T球場も大変楽しみで、約1年2ヶ月ぶりの訪米に心が躍ります。まさかこの懸念が現実のものになるとはこのときは露知らず・・・

そうそう、ここで備忘録的に。今回は航空券を往路HND→SFOと帰路LAS→HNDのいわゆるオープンジョーで予約し、SFO→LASを別切りで取りました。

HND→SFO→LAS→HNDの周遊で予約するのと比べ、5万円くらい安く押さえられたのです。アメリカ国内線の片道航空券は8000円(今回はヴァージンアメリカ)くらいでゴロゴロしていますので、こういう取り方もありかもしれませんね。

さて、羽田。北米便は昨年秋から深夜便ではなくなってしまい、我々のような勤め人がベガスに遊びに行くにはかなり不便になりました。昔は仕事を終えてから一度帰宅して空港に行き、ベガス到着も(日付前日の)夜なので、少し遊んでそのまま寝れば時差ぼけ知らずに過ごせたものです。西海岸だけでも深夜便復活してくれないかなあ。

今回は、デルタアメックスカード所持によるいわゆるなんちゃってゴールドメダリオンのため、デルタ便を利用しました。そんなわけで羽田でも航空会社用のTIATラウンジが使えます。シャワーを浴びてからビールと軽食をいただきました。

それにしても、一度上級会員の甘い汁を吸うと止められなくなりますねぇ。保安検査も専用だし、預け荷物もプライオリティタグがつくのですぐ出てくるし、ラウンジも使えるし。年会費3万円は必要経費として計上。その分勝てばいいんですよ。

(ちなみに、TIATラウンジを使う裏技としては、TSキュービックカードゴールドかMIカードゴールドに入るという手もあります。これだとLCC搭乗時でも同伴者1名までTIATラウンジに入れます。いわゆる航空会社ラウンジなのにどうしてこの2枚(ホントはポルシェカードも合わせた3枚)がこのラウンジに入れるのかは不思議ですが、まあ呑み放題食べ放題でシャワーも浴びられてで年会費1万円なので、複数回羽田から海外に行く人にはメリットがありそうです。)

というわけで、飛行機搭乗。これまたゴールドメダリオンのおかげで、コンフォートプラスにアップグレードされましたが、満席により残念ながら3人席の真ん中。。。

実は、事前にかなり席が埋まっていることがわかっていたので、アップグレード申請の取消をしようと思っていたのですがうまくいかず。今後もう少しアプリやサイトのつくりがちゃんとすることを期待します。

そんなわけで、次回はサンフランシスコについて!

クラップスはこれで勝てる!必要な予算付き! カジノ必勝各論その2

カジノにちょこっと興味のあるみなさんこんにちは。

さて、今回はいよいよ勝つためのクラップス戦略論のお話です。

これであなたも常勝軍団の仲間入り!

(まぁいうまでもないことですが、ギャンブルですから自己責任でw)

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基本的な戦略はあまりにも単純

さて、クラップスで勝つための基本戦略は、実は極めて単純です。

基本戦略

  1. パスラインにミニマムベットを賭ける
  2. カムアウトロールを通過したら、マックスベットのオッズ賭けをする←これ最重要
  3. カムも1箇所同様に賭ける(これでパスラインとカムの2箇所賭けになる)
  4. 出目に一喜一憂する
  5. どちらか(パスラインとカム)が当たれば、また繰り返して賭ける
  6. あとはプラスになるまで続ける

これだけです。パスラインはクラップスの最も基本的なルールであり、オッズ賭けは最も有利なルール、さらにカムは基本的にはパスラインと同じルールでタイミング(あるいは当たり目といってもいいです)が自分専用になるだけです。

この賭け方はラスベガスルール(オッズが3-4-5倍まで)ですとハウスエッジが0.374%となるので、非常に「割の良い」勝負ができることになります。ハウスエッジのお話は以前のエントリーでまとめています。

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/06/59

単純なのにあまり実践されない理由

しかし、こんなに簡単で割りの良い方法を実践している人は、実は少数派です。その理由を自分なりに考えてみました。

その1 割と退屈

賭ける場所が2箇所になりますので、その目が出なければ「引き分け」、7が出れば「負け」になります。プレイスベット(自分の好きな目に賭ける方法)にズラッと賭け金を並べている人たちがわいわい盛り上がっているのを横目に、こちらの目が出ていなければ本音は「ふーん」です。

しかし、長年の研究成果からすると、一回の旅行(4泊程度)で2~3000ドルのプラスを目指すプレイヤーなら、基本は2箇所で十分というのがぼくの結論です。出るときはこの2箇所の目がどんどん出ますし、ぐるぐる廻っていきます(パスラインとカムに置いては増えて戻ってきてという同じことが何度も繰り返されるので、ぼくは「廻る」という表現を使っていますw)。逆に出ないときは、3箇所だろうが4箇所だろうが全く出ません。テーブル各所に配置された自分の兵ともいうべきチップたちが根こそぎ持っていかれる、いわゆる「満載沈没」というやつです。

もちろん、あまりにも出るときは(「出ないとき」ではないことに注意!)3箇所賭けにしてビッグウェーブを増幅させることもありますが、普段から3箇所賭け(あるいはそれ以上)にすると(実際何度かやってみました)、出ないときのロスが多いという印象です。まあこれはあとでお話しする予算にも絡んでくるところではありますが、出るときよりも出ないときの方がやや多いという感じなので、自分のちょうど良い賭け方を見つけてください。

ちなみに、この方法ですと、賭けた箇所数の分だけ当たり目が出れば、オッズの倍率分だけプラスになります。つまり、2箇所賭けなら2回出ればプラスで、3回目からは元本もオッズも含めた額が純増。こう思えば、だいぶ気が楽になるものです。

その2 一攫千金が期待できない

この賭け方は少ない元手で大きなマネーを夢見る人には向きません。たとえばゾロ目を当てて配当が8倍や10倍になるhard way や、さらには最高配当2000倍(10ドル賭ければ200万円以上!)の fire bet など、射幸心煽りまくりな賭け方もクラップスには用意されています。ぼくも単純に「ハード8!」と言いたいがために1ドルや2ドルを賭けることもありますが、得てしてこうした射幸心系のベットはハウスエッジが恐ろしく高く設定していますので、トータルで勝つことを目標にするのならば、お遊び程度にしておくのがよろしいかと。しかし、面白いのは間違いなく、また当たりまくることもあるので、こうした遊びに興じることを決して否定はしません。なにせカジノは自由の殿堂なのですから。

その3 賭ける額が大きくなりがち(対処法追記)

その1やその2がギャンブル好きの人たちに対するハードルであるとするなら、このその3は初心者に対するハードルだと言えるでしょう。

たとえばミニマム10ドルのテーブルであるならば、プレイスベットで10ドル、最初の目(カムアウトロール)が6か8の場合、オッズが50ドル。カムも同じとなった場合、トータル120ドルを賭けることになります。このとき、さいころの目が6→8→7と出ると、わずか3投で全てを失うわけで(ぼくはこれを「3拍子」と呼んでいますw)、これが3回連続となると、360ドルがパー、となってしまいます。

しかしながら、「オッズ部分がハウスエッジ0」ということを前提とする限り、できるだけハウスエッジが掛かる元本を少なく、オッズを大きくというのがセオリーですから、これはやむをえないことかと思います。

問題は、1回のテーブルで(総論で述べた)勝ち抜けをするまでに、いくらくらい凹む可能性があるか、あるいは、いくらの凹みならプラス浮上の可能性があるか、ということになろうかと思います。

あえて経験に基づく独断と偏見から申し上げると、パスラインとカム1箇所の合計2箇所賭けをベースとして、ごく稀に(調子のいいときに)カム2箇所の合計3箇所賭けをする、という前提であるならば、その金額ラインは、

10ドル台で1200ドル、5ドル台なら600ドル

と考えています。実際、このラインを割り込むことはあまりありません。また、ここから回復したことは何度もある一方、例えば10ドル台で1000ドル凹むことはごく普通に発生します(この場合は長期戦を覚悟することになりますが・・・)。

このとき一番大切なことは、

金ならいくらでもあるぞ、という心の余裕

です。したがって、ラスベガスでご紹介したこの方法を使って勝とう、と思う人は、最近のミニマムベット高騰(5ドル台が減っています)を考慮すると、できれば3000ドルは軍資金として用意することをおススメします。

ちなみに、前提条件は実はかなりシビアで、たとえば2箇所が4と10となってしまった場合には(賭け額が少ないので)もう1箇所カムをする、というルールでやった際は、あっさりとこのラインを割り込んで大マイナスに突入する事態が頻発しました・・・。

いや、遊びに行くだけなのでそんな額は用意できないよ、という人は、オッズを元本の2倍までに抑える方法をおススメします。これでもハウスエッジが0.606%となり、パスライン(元本)のみやプレイスベット(6・8)の半分以下になりますので、割がそれなりにいいままに、リスクを抑えることができます。賭け金がフルオッズに比べて6割程度になるので、10ドル台で遊んでも、1テーブルでまず1000ドルは負けないはずです。軍資金も2000ドルくらいでいけるのではないでしょうか。この場合、こまめな勝ちあがりを積み重ね、旅トータルで1000ドルアップを目指しましょう!

その4 カムやオッズ賭けが難しい

これは初心者からたまに寄せられる声です。たしかに、パスラインはみんな賭けているので、みんなが喜んでいれば一緒に喜べばよいのですが、カムについては自分独自の目を設定することになるので、何が出れば自分が勝ったのかが分からない、とか、オッズにいくらかけてよいか分からなくなるという主張です。

これも確かに一理ありますが、何度かプレイしてみれば慣れるのにほとんど時間は掛からないくらい簡単ですので、ラスベガスに行く前に経験者と一緒にぜひ練習をしてみてください。カムであれば、目が決定された後に自分のチップがどこに置かれるようになるのかを良く見ればいいだけですし、オッズも(ラスベガスルールなら)組み合わせの多い6や8は元本の5倍まで、組み合わせの少ない4や10なら3倍まで、その間の5と9は4倍、と覚えておけばよいのです。(あるいは、偶数は奇数倍、奇数は偶数倍と覚えるのもよいかもです。)

とにもかくにも、まずはパスラインとオッズをきちんと覚えれば、あとはそのちょっとした変形ですので、がんばって(?)覚えましょう。

カジノで自分を磨く

さて、いかがだったでしょうか。この方法、とてつもなく簡単ですが、決してメジャーな方法ではありません。多くの人たちが、パスラインは賭けつつ、オッズは1倍、あとはプレイスベットにバラバラ、お金持ちはハードウェイやらCEやらHigh Lowやらにもバラバラバラ、という感じで賭けています。

競馬で言うならば、我々の方法は、ひたすら単勝複勝の2点勝負に徹する、というイメージです。それではつまらないのでどうせなら三連単、三連複、馬連で夢見よう、あるいはとにかく当たりたいのでたくさんの単勝を買い込もう、と考えることも、ある意味ごく普通な感情ですが、ラスベガスに定期的に行きたい、そのためできれば毎回プラスで終わりたい、という場合には、ご紹介したものがうってつけの方法だと思います。

しかもこれ、じゃんじゃん勝つときは結構一気にチップが増えていくのです。まあ大きな額を賭けているからなのですが、チップがぐんぐん増える様子はなかなか気持ちがいいものです。隣の人が俄かにカムを賭け出すこともしばしばです。まあリスクをきちんと認識してやるべきだと思いますけどね。

印象深い出来事がありました。MGMホテルでいつもの賭け方をして、最初ガクンと負けてからじっと耐え、何度かの上昇気流に乗ってなんとかプラス200ドルくらいで上がったときのこと。キャッシャー(チップを現金に変える所)に並んでいると、同じテーブルだったおじさんにばったり出会いました。そして、そのおじさんがこう話かけてきたのです。

「君の方法が一番正しい。だけどみんな我慢強くないからできないんだ。君は我慢強いなあ」

あるいはこんなこともありました。あるテーブルで、ぼくが3箇所賭け(パスライン+カム2箇所)の実験をしていたとき、ほとんど同じ賭け方(ただし2箇所賭け)をする紳士がいました。テーブルでこの賭け方をしているのはこのふたりだけなので、お互いすぐに気づきます。紳士はぼくが3箇所に賭けるのを見ると、「ぼくは2箇所にしておくよ」と笑っていらっしゃいました。かなりお金持ちのような穏やかな紳士でしたが、堅実な方でした。このときは運よく3箇所がぐるぐる廻る回があって、600ドルくらいプラスで切り上げたのですが、その後3箇所賭け実験はうまくいかないこともあったので、あの紳士はかなり経験値のある方だったのではないかと思います。

こんなふうに、賭け方を通じて、自らのフィロソフィーを磨いていく、あるいは他人のそれを垣間見る、ということも、カジノの醍醐味のひとつだと思います。みなさんも、ぜひ、色々試行錯誤しながら、自分の哲学を作り上げていってください。このブログがその手助けになれば、大変うれしいです。

そうそう、この各論を実践するには、総論(これこれこれ)を前提にしていますから、お忘れなきよう!

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/07/83

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/13/142

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/14/146

カジノで勝てるゲームはこれ! カジノ必勝各論その1

カジノにちょこっと興味のあるみなさんこんにちは。

さて、いよいよカジノに勝つための「各論」をお話したいと思います。

実際に自分がラスベガスで実際にやってみて、成功している方法を書いていきますので、カジノで勝ちたい人は参考にしてみてくださいね。

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種目はズバリ、あのゲーム

さて、実際にカジノで勝とうとしたときに、どの種目で挑むかが非常に重要になることはこれまでずっとお話してきました。

そして、ぼくがカジノでどうしても勝ちたい!と思い、あれこれ調べてピックアップした種目は、次のゲームでした。

どれもやり方によってはハウスエッジが1%前後未満になったり、あるいは勝ったり負けたりを繰り返すので山谷が低いものたちです。

その中でも、ブラックジャック(BJ)とクラップスはダントツのハウスエッジの低さ(0.5%未満)であり、勝つためにはここを主戦とすべきだと考えました。

そして、ラスベガスの真剣勝負で、はたまた家での実験で、実践と検証を積み重ねていった結果、

ぼくは、クラップスを主戦場にすることにしたのでした。

いまなぜクラップスなのか

どうしてクラップスを主戦場にしたのか。

それより先に、クラップスってなんじゃらほい?

日本人にはイマイチなじみの薄いクラップス。

簡単に言えば、プレーヤーがサイコロを2つ投げて、その出目の合計値で勝ち負けが決まるゲームです。ここでルールの説明をすると長くなってしまうので、別項を作成する予定。すぐに知りたい人はラスベガス大全さんのクラップスの説明をご覧になると非常によく理解できます。

で、ぼくは主に次の理由によりクラップスを主戦にしています。

  • とにかく我慢さえしていれば勝てるから(ベガス通算80勝24敗 +7,749ドル。通算成績は、2016年3月5日時点。一度テーブルに入ってから出る時にプラスが勝ち、マイナスが負けとしてカウントしています。)
  • みんなが大体同じ目に賭けるので、みんなで勝ちの喜びを共有できるから
  • 自分がスーパーシューターになったときの主役感がたまらないから
  • 気持ちを大きくへこませる大連敗が比較的少ないから
  • だいぶ負けていても、大波が来れば一気に借金返済できるから
  • プレイヤーがサイコロを投げるので、イカサマを疑わないで済むから

もちろん、やはり「なんだかんだいって勝つ」というのが一番大きいのですが、同じくらい大きいのが「勝ちを共有できる」という点。

カジノにひとりで行くこともあるとは思いますが、たいていの場合、友人や家族と一緒にカジノに繰り出すはずです。そんなとき、自分にはいい手が揃って勝ち続けているけど、隣の友人には悪い手が入ってばかりで破産寸前、ということがBJ等だと割とよくあります。

それはそれで結構気まずいものです。友人が勝つまで自分もやろうかな、と思ってプレイをつづけていたらそのうちこちらのプラスも減ってきたり、あるいはまだやめねーのかよ的な目で友人に見られたり。なんとなくギクシャクした雰囲気を経験した方もいらっしゃるかもしれません。

しかしクラップスならば、多少の個人の工夫はあったとしても、基本部分は同じ目に賭けますので、だいたい同じ成績になります。また、特にぼくが紹介する方法は、単純で特徴的な賭け方なので、賭け間違いも少なく、もしあってもすぐに気がつくので互いに「あれ?掛け方が違っているよ」とフォローしあえます。

余談ですが、カジノに行って強く感じることは、喜びを共有できることはすごく楽しいということです。言葉が分からなくても、勝ったときにお互いハイタッチしたりするだけで、本当に心地よい一体感が生まれます。また、英語が話せたらきっと何倍も楽しいだろうなあ、と何度思ったことでしょう。欧米において、カジノは大人の社交場という認識を勝ち取っていますが、まさにこの点がエンターテインメント産業なんだと思います。日本のカジノ議論は、とかく射幸心やギャンブル的な視点に偏りがちですが、一度実際にプレイを、特にクラップスをやってみたらいいのになあと常々思います。日本人でクラップステーブルを囲めたら・・・。きっと極上の楽しさがそこにはあるはずです。

ちなみに、最近ラスベガスでのクラップス日本人人口が急激に増えているように思います。日本人女子ふたり組がクラップスに興じているところを一日に複数見かけて驚いたこともありました。諸先輩方の広報活動が実を結んでいるんだなとしみじみ思った次第。

その他の種目について

では、一番みなさんが興味のある具体的な戦法についてですが、基本ルールは非常に簡単なものの、諸注意やどれぐらいの増減が見込まれるかと言うこともあわせて示したいので、次回にお話しようと思います。

ここでは、クラップス以外の種目について、ぼくなりの感想を述べておきたいと思います。

ブラックジャック

低ハウスエッジで日本人にも良く知られたBJですが、意外と波があるなという印象。基本的に100回プレイすると45勝55敗の割合になるそうで、ブラックジャック分でとんとんに持ち込むというイメージです。大きい連敗はたまにあるのですが、大きな連勝に当たらないなあと感じているのは、単にめぐり合わせが悪いからでしょうか。

あと単純に計算が面倒だったり、ストラテジーどおりにやらないと文句を言う人がいたりするのがかったるい(まあぼくは直感よりストラテジー派なので言われたことはほぼないですが)というのもあり、ぼくは息抜き程度にやっていますね。それから、ベガスのストリップ地区では最近ルール改悪がすすみ(ブラックジャック時の配当が1.5倍から1.2倍に)、それだとなおさら勝てないような気がしています。

ブラックジャックのベガス通算成績 7勝3敗 -31ドル

クレイジー4・アルティメットテキサスホールデム

この二つは、かつてぼくがラスベガス(特に3カードポーカー)で散々負けた後、どうにかして勝つ方法を探そうと思い、あれこれ研究した際に見つけたゲームです。どちらもポーカーをベースとしたディーラーVSプレイヤーのゲームで、ポーカーの役の知識さえあれば簡単にルールを覚えられます。

最初にクレイジー4というゲームを見つけ、試しに家でやってみたとき、おお、本当に勝つんだなあと感激したのが忘れられません。ぼくにとっていろいろな方法を研究する最初の一歩だったゲームであり、その点で思い入れがあります。最近やってないですけど・・・。

ただ、クレイジー4もアルティメットテキサスホールデムも、身内以外の日本人でこのゲームをやっている人を見たことはありません。ディーラーからも、「なんでこのゲームを知っているんだ?」と言われたこともあるくらい。もっと言えば、ディーラーがルールを間違えることもしばしば起こり、それがドラマに繋がることもあるのです(これはまた後日お話しましょう)。

とはいえ、アルティメットテキサスホールデムは、ここ数年でラスベガスでの存在感がぐっと増してきているように思えますし、ゲームとしてもかなり面白いので(勝ち負けは別として)、そのうち日本語初のルール解説をしたいと思います。

※クレイジー4のベガス通算成績  16勝5敗 +649ドル ※アルティメットのベガス通算成績 13勝10敗 -157ドル

パイガオポーカー

これもポーカーベースのゲームですが、とにかく引き分けが多くて時間がつぶせる、という情報を得て研究したゲームです(カジノでは自分にちょうど良いテーブルが空いてなくて時間を潰さなければならない状況がたまにあります。)

ラスベガスのカードゲームはともするとストラテジー通りの単調な作業を強いられるものが多いですが、このゲームは7枚配られる手を2枚と5枚に分けて勝負する、という、けっこう戦略的な作業が入っていて、かなり奥深いです(もちろんストラテジーはありますが、完全なものは覚えにくいです)。

さらに言うと、このゲームは数回に一度いわゆる「親」ができ、同じテーブルの人からお金を巻き上げることができます(笑)。まあ、金持ちが現れて黒チップ(100ドルチップ)を大量ベットされても受けなくてはいけないという恐怖はありますが。。。

個人的には結構興味があって、毎回何回かやろうとは思いつつ、なかなか手が廻らないゲームです。

※パイガオポーカー ベガス通算成績 1勝1敗 -115ドル

みなさんも、いろいろなゲームにチャレンジしてみてくださいね!

【続報!】ヒルトンHONORS ポイントアンドマネーのツールがちょっとだけリリース

ホテルにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。

さて、以前取り上げたヒルトンHONORSの改定について、ポイントアンドマネーのツールが一部リリースされたらしいので報告します。

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新制度での上限下限が見られる

一部リリースされたのはこちら

新制度におけるポイントの上限下限が旧制度と比較して見られるツールの模様。

さっそく覗いてみましょう。

まずは時々息抜きで訪問するヒルトン東京お台場

 

おお、下限が半分以下ですか。どうも今回ヒルトンは「上限はそのままで下限を低くしてやったんだぞ改善だろ」と言いたいらしいです。

次は、あんまりなじめないヒルトン東京(新宿)

お台場と比べて下限が高いですね。ますます脚が遠のくか。

次は昨秋シンガポールカジノ旅行でお世話になったコンラッドセンテニアルシンガポール

このホテルはマリーナベイサンズまで歩いていけるので結構気に入ってます。

確か1泊24,000ポイント+150シンガポールドルで泊まったはずなので、ひょっとするともっといい条件が出るかもしれませんね。期待!

各種条件

■新ポイント&キャッシュの稼動は3月1日から。28-1日に置き換わる模様。

■5,000ポイントから1,000ポイント刻みで設定できる模様。

■世界中のほとんどのホテルで利用可能。ただし中国本土のハンプトンインは使えない。

■ホテルの価格変動に連動してポイントが上下する。オフピークではより低いポイントを提示する予定。(ほんまか)

■全額ポイント宿泊もポイント&マネーも(どちらも)ステイタス用の宿泊に数えられる。

そのほかFAQに色々出ていますのでご確認を。

まとめ

とりあえず、「上限を動かさずに下限を下げる」という姿勢は良しですかね。あと、個人的にポイント&マネー好きなんで、ちょっと楽しみかも。

でもまあ数年前に大改悪をやってのけたヒルトンさんですから、ふたを開けたら高値張り付きだったり、わりとすぐに下限の引き上げをやったりして・・・。

あと、全額ポイント宿泊は、ある意味ピーク時こそお得に泊まれる制度だったがゆえに、今回及び今後の設定額にも要注目です。

ちなみに、ヒルトンのポイントは、宿泊で貯めるほか、ときどきセールで売り出しています。前回は11月かな?1ポイント0.5セントだったので、ポイントの設定しだいでは結構お得な宿泊も可能です!

 

無料で使い放題!キャンペーン中のJAL国内線機内Wifiを使ってみた

飛行機にちょこっと興味のあるみなさんこんにちは。

先日JAL国内線に乗ったら、機内Wifiが無料で利用できるキャンペーンをしていたので、さっそく使ってみました。

今回はそのレポートです。

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機内インターネットって?

飛行機の中でもインターネットができたり、個人用機内モニターがない国内線でエンタテイメント番組を受信できたりするように機内wifiというものがあります。原則は有償です。値段はJAL国内線だと、30分限定で400円、制限なしだと500円の模様。

飛行機の中でインターネットが使えれば、まあ便利っちゃあ便利だけど、1時間ちょっとで500円、しかも機内でクレジットカードの手続をするのもなあ、というのが正直な感想で、いままで使ったことはありませんでした。

しかし、今回搭乗したJAL様のシートポケットに、こんなパンフレットが・・・

2月から8月までの期間限定で、なんと機内Wifi無料!のキャンペーン中だというじゃ、あーりませんか。そんなら試しに使ってみたいよね!ということで、さっそくチャレンジ!

ちなみに、キャンペーンの詳細はこちら

https://www.jal.co.jp/dom/wifi_free/index.html

事前にアカウントの取得が必要

というわけで、前のめりで突撃!まずはスマホWifiの画面で「Gogoinflight」を選択し、それからブラウザを立ち上げます。

するといきなり関門が!

 

「Go go あかうんと」?なんすかそれ。googleアカウントなら持ってますけど。。。

というわけで、事前にJAL機内wifiにおけるインターネット接続のサービスプロバイダーである「Gogo」のアカウントを取得する必要があるとのこと。とはいえ飛行機内でも登録できるので一安心。登録する事項は、名前とメアドと秘密の質問。まあ事前に登録しておいた方が慌てなくて良いかと思います。事前登録はこちらから。

https://buy.gogoair.com/upp/signInsignUp.do

ちなみに、このwifiを使うときって、機内モードにして使うんですが、電波を発しないモードなのにwifi使えるんだー。と妙に感心してしまった次第。機内モードマークとwifiマークが同時についているのって面白いなあと。

接続までの手順

というわけで、仕切りなおしで突撃!さっき登録したメアドでログインすると、今度はこんな画面が。。。

セキュリティ用の認証画面って色々ありますが、足し算って初めて見たなあ。ちなみに、別の端末で接続したときは、引き算でした。算数がんばってよかったと思える瞬間。

んで、問題に正解すると、無事接続完了!

持って行くべきもの

おお、これでエンターテイメント番組見られるんだ。しくじり先生とかダウンタウンDXとか、バラエティが充実している模様。これで国内線でもヒマしないですむなあ。今回タブレット持ってきてヨカッタ・・・

ここでふと気づきます。

「あ、イヤフォン持ってきてない・・・」

というわけで、みなさん、スマホタブレットのほかに、イヤフォンも忘れないように。 でも、機内モードだと無線イヤフォン使えないのかなあ。。。と思って調べてみたら、機材(飛行機の種類)によってはBluetoothの機器が使えるようです。JALANABluetooth機器使用可能機材は以下の通りです。

JALJAL(日本航空)737-800、767、777、787 JAC(日本エアコミューター)DHC8-Q400 J-AIR(ジェイ・エア)CRJ-200、EMBRAER170、EMBRAER190 JTA(日本トランスオーシャン航空)737-800 RAC(琉球エアコミューター)DHC8-Q400

https://www.jal.co.jp/dom/baggage/bags/electronic.html

ANA B787-8/-9、B777-200/-300、B767-300(Wi-Fi装着機*)、B737-700/-800、A321、A320、Q400

http://www.ana.co.jp/domestic/prepare/baggage/?menu=inflight-restriction

 

インターネット接続

失意の中、別のタブで今度はインターネット接続に挑戦。すると・・・

やったー!日本でいま最も影響力のあるメディア「ヤフーニュース」に接続できた!

ニュースのページだと、割とサクサク閲覧が可能。ただし、動画は全く無理ですた。

そのほか、LINEやメールもほぼ問題なく利用可能。ただこちらも、撮った写真を送ろうと思ったんですが、全く送れませんでした。かなりスピード遅いっぽいですね。たぶんゲームなんかもダメじゃないかと思います。

まとめ

というわけで、機内wifiを無料で使って見たのですが、SNSやメール、テキストサイトの閲覧くらいだと結構使えるという印象です。有料だとちょっとためらうかもですが・・・。

エンタテイメント番組は、観れたら結構うれしいですよね~。ちょっと繋いで見たところ、音はわからないものの、それなりにスムーズに流れていたので、期待できそうです。近々もう一度乗るんで、イヤフォン持参していきます!

ラスベガスの基本情報(7)ハイローラー・イカサマ

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。 今回のラスベガスの基礎知識で取り上げるのは、カジノで遊んでいてもあまりご縁のない世界のお話、ハイローラーとイカサマについてです。

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大金持ちのハイローラー

世の中にはとんでもない大金持ちがいるもので、1ドルが1円程度にしか感じられない、いやいや100万円が10円程度、一晩に1億円勝っても負けても大事とは感じない人が確かにいます。ささやかな幸せを感じられないそのような人が幸せかどうかは分かりませんが、誰でも一度くらいはそういう人になってみたいと夢見るものです。

ともあれ、このような大金持ちはハイローラーと呼ばれ、カジノからは一般庶民とは区別された特別待遇を受けます。賭金が大きければたまにはそれだけ大きく勝つこともあるでしょうが、既に述べたように、長くやっていれば理論的なカジノの控除率(ハウスエッジ)に従って、確実に大きな利益がカジノにもたらされることになるので、こうした特別待遇は当然のことです。

カジノ側は、ハイローラーがカジノにもたらす利益の一部をハイローラーに還元するという名の下に、ホテルの滞在費をタダにすることに始まって、専用のリムジンで空港から送り迎えをすることはもちろん、ファーストクラスの往復航空券をプレゼントすることまで様々なサービスを提供するわけです。一般客に対するコンプも意味するところは同じなのですが、余りのスケールの違いに思わず溜息が出ます。

ハイローラーにはハイローラー専用の特別エリアが用意されています。一般庶民がプレイするカジノはどこも騒々しいものですが、ハイローラーエリアはいつでも静かな雰囲気に包まれています。一般庶民がそこに足を踏み入れるとつまみ出されてしまうというわけではありませんが、ミニマムベッド5000ドルのルーレットのテーブルに着いてプレイする勇気は誰も持ち合わせていないでしょう。

カジノとイカサマ

かつてラスベガスはマフィアの支配する街でしたが、現在ではアメリカ国内でも最も安全だと評価される街になりました。カジノから継続的に安定した収益を上げるためには、何よりも安全が確保されていなければならず、そのためにはカジノの収益を適正に管理し、その相当部分を安全のために費やす必要があります。ラスベガスの歴史は、カジノの収益を安定して上げるための努力の歴史と言えるでしょう。

カジノで不正行為が行なわれているか否かは、古くから議論されている問題です。カジノで不正行為が行なわれているとすれば、客足が遠のくことは必至であり、カジノにとっては死活問題になります。そこで、カジノは不正防止に注力し、カジノが適正に運営されていることをアピールしています。

カジノで行なわれる不正行為として考えられるものには、大別して三種類あります。第一に、カジノによる収益のごまかし、すなわち脱税です。これは国や地方自治体にとっては大問題ですが、ラスベガスを訪れる観光客にとっては関係のない問題です。カジノによる脱税が全くないとは言い切れませんが、カジノの収支は厳しく監視されており、脱税を行なったカジノは営業停止になることは間違いないので、そんな危険を冒してまで敢えて脱税をすることはないだろうというのが一般的な見方です。

第二に、カジノが客に対して行なう不正行為です。これには二種類あって、一つはカジノが組織的に行なうイカサマ行為、もう一つは、ディーラーが馴染みの客や家族、友人のために行なう不正行為です。今時サイコロに細工をして特定の目が出易いようにするといった原始的なイカサマはないでしょうが、カードゲームで手品を使うようなイカサマは考えられなくもありません。実際、ブラック・ジャックのディーラーのカード捌きは惚れ惚れするように鮮やかです。しかし、カジノはそんなイカサマをしなくても、十分利益を上げられるように出来ているので、不正が発覚した場合のリスクを考えれば、敢えてカジノが組織的な不正行為を行なう必然性はないだろうと言われています。

これに対して、ディーラーが客と組んで、あるいは客のために不正行為を行なうことは十分あり得ることです。意図的に多く配当したり、次のカードの数を合図して教えると言った手口が考えられます。このような不正行為を防止するため、カジノの天井には多数の監視カメラが埋め込まれており、ディーラーや客の動きを録画しています。このカメラのことをスカイ・アイといいます。その他にも、ピット・ボスと呼ばれる監視員が巡回しています。この種の不正行為が発覚した場合、客はそのカジノから締め出されるだけですが、ディーラーは職を失うことになるので、そう滅多なことでは危ない橋を渡る者はいないでしょう。

第三に、客が監視の目を盗んで行なうイカサマ行為です。カジノで不正行為が行なわれているとすれば、この種のものの可能性が最も高いでしょう。実際に不正行為の現場を見たことはありませんが、聞くところによるとどうやらイカサマをやるのは中国人が多いようで(捕まえられて連行されていくところは目撃しています)、アメリカ人のディーラーは中国人と日本人の見分けがつかず、比較的大きな金額を賭けてプレイしていると、中国人と間違われて警戒されてしまうこともあるかもしれません。しかし、まあ堂々としていれば大丈夫です。イカサマをするにも相当場慣れしていることが必要ですが、同時に面がわれていないことも必要です。この二つの相反する条件を満たすのはそう簡単ではないでしょう。いずれにしても、客のイカサマ行為は立派な犯罪ですから、運試しに一つやってみようなどとは決して思わないで下さい。

ディーラーはルーレットで狙った数字に玉を落とせるって本当?

カジノで行なわれる不正行為との関連で最も頻繁に取り上げられるのは、ルーレットのディーラーは狙った数字に玉を落とせるかという問題です。

相当な速度で回転している回転盤に相当な速度で玉を投入するのを見ていると、そんなことはとても不可能だろうと思えます。その一方で、毎日毎日同じことを繰り返しているのだから、百発百中とまでは行かないものの、ある程度は狙ったところに玉を落とせるディーラーがいてもおかしくないという気もします。特に、自分が賭けた数字が20回以上外れ続けていると、少なくともある数字を外して玉を落とすことは出来るのだろうと思えてきます。

この問題は、これからも盛んに議論されていくことでしょうが、ラスベガスではあまり議論の実益はありません。ソウルやマカオのカジノと違って、ラスベガスではディーラーが玉を投入した後でも、No more bet ! の声がかかるまでは賭けることが出来るので、ディーラーが自分の賭けた数字を意図的に外そうとしていると感じたならば、ディーラーが玉を投入するまでは賭けないで、玉を投入してから賭けるようにすれば良いのです。ディーラーとしても、狙ったところに玉を落とす技術を身につけたところで、不正行為を疑われるのが関の山で、何のメリットもありませんから、わざわざ自分から、俺は狙ったところに玉を落とせるぞ、と自慢することはないでしょう。

ディーラーへのチップ制度もイカサマ防止が背景

ところで、カジノで勝った時、ディーラーにチップをあげますが、このチップは、カクテルウェイトレスやドアマンに渡したチップが彼等個人の収入になるのと違って、受け取ったディーラー個人の収入になるわけではありません。ディーラーが受け取ったチップは1週間くらいの単位でプールされて、一定の比率で各ディーラーに配分されるのです。

このようなシステムにしたのは、まず個々のディーラーが受け取ったチップを自分の収入にすると言うシステムは不正行為の温床になるので、これを防止することに主眼があります。誰でも多くのチップをはずんでくれる客のために便宜を図ってあげようと考えますからね。それとともに、曜日や時間帯によってもらえるチップの額にばらつきがあるので、多様な勤務表に従って働いている多くのディーラー間の公平を図ることを第二の目的にしているのです。

なお、ディーラーもウェイトレスやドアマンと同様、チップ込みで給料の額が設定されていると聞きます。大きく勝ったときやディーラーが楽しませてくれたときは、チップを弾んで喜びを分かち合いましょう。

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