カジノはそんなに怖くないッ!

等身大ローローラーの寝言集

ラスベガスの基本情報(6)スロットマシン・テーブルゲーム

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。

ラスベガスの基礎情報の第6弾はスロットマシンとテーブルゲームのお話です。ここでは、詳しい遊び方というよりは、スロットマシンやテーブルゲームとはどういうものか概要をお伝えできればと思います。

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どこもかしこもスロットマシン

ラスベガスの空港に到着すると、空港内のスロットマシンが出迎えてくれ、これぞラスベガスという雰囲気を感じます(実際は帰国客の余ったドルを根こそぎ回収するためにほかなりませんが)。各ホテルのカジノにも、例外なくおびただしい数のスロットマシンが置かれていることは、前にも書きました。カジノ側の収入のうち、スロットマシンからの収入は増える傾向にあるようです。それは、一度設置してしまえば、テーブルゲームと違って、ディーラーを置く必要がなく、人件費を節約することが出来るからです。カジノ側にとって、スロットマシンは自働集金機の役割を果たしているものなのです(正確に言うと、スロットマシンの売り上げの全てがカジノの収益になるわけではありません。後述のメガバックス等は各ホテルのカジノが運営しているものではなく、独立した別の会社が運営しているもので、ホテルはただ場所を貸しているだけです)。

ラスベガスでは、日本のパチンコ屋のスロットマシンとは違って、専用のコインを買う必要はなく、ドル紙幣を直接マシンに投入することによってプレイすることが出来ます。この数年でスロットマシンのコインレス化が急速に進み、現在では当たりが出てもコインが出てくる音がするだけで、実際にはコインは出て来ない台が多数を占めるに至っています。これは、コインの両替に要する人件費を節約するための合理化によるものです。従って、以前にはどのカジノにもあったコインカップを見かける機会は少なくなっています。それに伴い、コインカップのコレクション的な価値も高まりつつあり、オークションで出品されたりするようにもなってきました。

最低賭け金額(ミニマムベット)は台によって異なり、1セントのものから、5ドルくらいのものまであります(もちろん、ハイリミットエリアにはもっとスゴいのもありますが…)。大当りが期待出来るのは、1回あたりの最大金額を賭けるいわゆるMAXベットした場合だけであり、1枚賭けただけでは7-7-7が揃っても、たいした配当は得られません。スロットマシンの配当率は、概ね90-98パーセント前後に設定されているそうですが、この配当率は、MAXベットすることを前提としているのです。従って、1枚賭けするのは、わざわざ自分から極めて不利な配当率を設定するようなものなので、スロットマシンには、必ずMAXベットするようにすべきです。

ちなみにスロットマシンの配当率は、高額機になればなるほど高くなりますが、その分お金の増減もそれだけ激しいです。1ドル台以上が許容できる配当率と言えますが、かなりあっという間に数百ドルがなくなるイメージです。

一瞬にして億万長者を生む夢の高額配当スロットマシン

各ホテルのスロットマシンをオンラインで結んで、そこに賭けられた金額の一定の割合をプールし、どこかで大当りが出ると、そこに全額が配当されると言うタイプのマシンがあります。メガバックスなどと呼ばれているこのタイプのマシンでは、一発大当りすると、配当が4000万ドルに達することもあるとか。

いかなるテーブルゲームでも、10ドルが1分後に100万ドルになることは絶対に期待できず、劇的逆転勝利を狙うにはこの種のスロットマシンが最も適していると言うことが出来ます。ただし、そのような事態が自分の身に起こるなどということは夢々期待しないことが賢明であり、帰りのタクシー代まで賭けて一発逆転を狙うより、素直に負けを認めることも大事です。

しかし、万一、(言葉の正確な意味では万に一つ程度の生易しい確率ではありませんが)このような信じられないことが我が身に起こった場合、参考までにご説明しておきますと、配当金は全額を一度に貰える訳ではなく、税金が引かれる上、残額を20年から25年程度の年金で受け取るか、半額程度を一時金で受け取るか、選択するよう言われるそうです。

訴訟社会アメリカにおいては、幸運で賢明なギャンブラーは、このような場合、最善の対処策を講ずるため、すぐに弁護士を呼びます。配当金の受け取り方法についての交渉はもとより、大当りした幸運なギャンブラーとしてマスコミのインタビューを受ける際のギャランティー、肖像権の管理等、様々な事項を依頼するわけです。当然、この場合の弁護士はネバタ州の資格を有している者でなければならないので、残念ながら、日本の資格を有している優秀な弁護士でも、お役に立つことは出来ません。

備えあれば憂い無し、捕らぬ狸のなんとやらとはいうものの、大当りした時うろたえて損しないために、予め大当りした際の4000万ドルの配当金の受け取り方法を考えておくのも悪くありません。こんなことを考えていれば、しばらくは幸せに良く眠れることでしょう。

テーブルゲームを楽しむにはルールの理解が必須

カジノにはスロットマシンの他、ルーレット、ブラックジャックバカラ、クラップス等各種テーブルゲームがあります。せっかくラスベガスに来たからには、手軽なスロットマシンばかりで遊んでいないで、是非ともテーブルゲームでプレイすべきです。

そうは言うものの、ルールを理解しないでプレイすることはカジノ側にとってはネギを背負ったカモそのものであり、決してやってはいけないことです。ルーレットのように、どこに賭けても配当率が一定のものは問題ないのですが、クラップスのように賭け方によって配当の期待値が大きく異なるゲームについては、特に事前にルールを研究しておくべきです。

また、ブラックジャックのように、ディーラーのカードに応じて理想的な対応をしていれば、理論的な配当の期待値が99.5パーセントというゲームでは、運やツキ等と言う以前に、技術の巧拙が大勢を決することになります。もちろんラスベガス旅行の記念にちょっと遊んでみるのも悪くはありませんが、基本的には生半可な知識で手を出すべきではありません。わずかな時間で100ドルくらいを使ってしまって、「やっぱりカジノなんてこんなもんか」という感想とともに「つまらない経験」としての記憶を持って帰るなんて本当にもったいないことです。

身を滅ぼすほどのめり込むのはよくありませんが、ルールをよく理解して遊ぶことで、カジノが「楽しい経験」の記憶として蓄積され、人生を豊かにしてくれる楽しい娯楽のひとつとなり得るでしょう。このサイトがそのお手伝いをできれば幸いです。

ミニマムベットとマキシマムベット

閑話休題。各テーブルゲームには、ミニマムベットの金額(賭けられる最少額)とマキシマムベットの金額(賭けられる最大額)が定められています。この内、マキシマムベットの金額はほとんど縁がないものなのでいくらでもいいのですが、ミニマムベットの金額はかなり重要な意味があります。

同じくルーレットをするにも、ミニマムベットが5ドルのテーブルで5ドル、10ドルと賭け、たまには思い切って25ドル、50ドル賭けるのと、ミニマムベット25ドルのテーブルで常に25ドル以上賭けることを強いられるのとでは全く精神的な重圧が異なります。手持ち資金が大きい場合ならそれでも何とかなりますが、せいぜい資金が数千ドルのギャンブラーは、余程場慣れした方でない限り、ミニマムベット額が高いテーブルでのプレイは避けるべきです。

手持ち資金とミニマムベットの比率はどのくらいが最適かは一概には言えませんが、長時間プレイを楽しもうとするなら、100:1では大き過ぎ、1000:1では少々小さい、と言ったところでしょうか。つまり3000ドルの軍資金を持っているのであれば、間を取ってミニマムベット5ドル台から15ドル台くらいであれば、そこそこ遊べるということでしょうか。どちらかと言うと、多少小さめなミニマムベットのテーブルでミニマムベットの2倍から3倍程度を賭けているのが気楽にプレイするコツではないかと思います。 なお、ミニマムベット10ドルのバカラテーブルで毎回500ドル位を賭けるようなことはすべきではありません。このようなことをすると、同じテーブルで真面目にこつこつ努力している人の気分を害し、テーブルの雰囲気を悪くします。500ドルずつ賭けたいのならば、それに応じたミニマムベットの大きいテーブルに移動すれば良いのです。

ラスベガスの基本情報(5)カジノ・チップ

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。 超私的ラスベガスの基礎情報第5弾は、前回に引き続いてカジノについてです。今回は、1枚でも多くほしいアレ。そう、カジノ・チップのお話です。

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カジノ・チップは現金の代用品

カジノで使用出来るのはドルの現金オンリーとはいえ、毎回賭けるたびにドル札をやり取りするのも煩わしい。そこで、考え出されたのがカジノ・チップです。1ドル、5ドル、25ドル、100ドル、更には500ドル、1000ドルの各金種があります。ここまでは実際に手にしたことがありますが、更に上には上があり、5000ドル、10000ドル、それ以上のチップもあるそうです。これらの高額チップにはそうそうお目にかかるご縁はないでしょう。ドル札を偽造するよりカジノ・チップを偽造する方が簡単そうだ、とは誰でも考えそうなことですが、高額チップには偽造防止のためICチップが埋め込まれているそうですから、悪い考えは起こさないで下さい。

カジノ・チップの大きさは、1ドルでも100ドルでも、またどこのホテルでも同じです。大きさがまちまちでは扱い辛いので、次第に共通の大きさになっていったのでしょう。デザインはもちろん各カジノによって異なります。カジノ・チップが現金の代用品として通用するのは各カジノの中だけなので、これは当然といえば当然です。ただ、デザインは異なるものの、色調については各カジノとも協調して、例えば5ドルは赤、25ドルは緑、100ドルは黒を基調としたものを使っています。こうしておいた方が金額間違いのトラブルを防止出来るからでしょう。ちなみに、ゲームをしていて大きい額のチップしかなくなってしまったら、自分が賭けたい額をディーラーに伝えればお釣りをくれますし、小さい額のチップに両替もしてもらえます。(例えば25ドルチップ2枚を置いて「ファイヴス」とか「チェインジ」と言えば、5ドルチップを10枚くれます。)

カジノ・チップの交換または換金の仕方

現金をカジノ・チップに換えるには、各テーブルでドル札を出すだけでOKです。その際、ドル札はディーラーに手渡しするのではなく、必ずテーブルに置いて下さい。これは、金額を明らかにすることによって、トラブルを防止すると同時に、客とディーラーが馴合って不正なやり取りをすることを防止するためです。

テーブルに着いて初めて交換する際には、ドル札と一緒にそのホテルの系列のプレイヤーズカードも一緒にテーブルに置きます。ディーラーはお金と一緒にカードも受け取り、「ピットボス」と呼ばれる人にカードを渡し、ピットボスが履歴を登録してくれます。登録には少し時間がかかるので、先にチップを渡され、カードは登録が終わると返却してくれます(ピットボスがその場にいないときなど、しばしばゲームが始まってからカードが返されるので、気にしないで楽しみましょう。)

反対にカジノ・チップを現金に換えるには、カジノ内のキャッシャー・カウンターで何時でも現金に換えてくれます。大勝ちした翌日でも次回のラスベガス訪問時でも良いわけですが、紛失や換金忘れを避けるためには、毎回そのカジノを出る際に現金化しておいた方が無難でしょう。カジノ・チップは現金の代用品で所持人に帰属するものである以上、これを外部に持ち出しても誰からも文句は言われません。100ドルチップを記念にするのは少々勿体無いですが、1ドルチップなら記念に各カジノのものを持ち帰るのも悪くありません。

チップは金銭感覚を麻痺させる?!

テーブルゲームで、ドル札をカジノ・チップに換えることなく、直接賭けることも勿論出来ます。ただ、現金を賭けても配当は現金でくれるわけではなく、カジノ・チップでしかくれません。カジノ・チップをその場で現金に換えてくれ、と言っても間違いなく断られます。

もともとカジノ・チップは現金を扱うことの煩わしさを避けるために、現金の代用品として考え出されたものですから当然のことですが、カジノ側が現金をカジノ・チップに換えたならばなるべくそのままにしておきたいと考えるのには訳があります。

カジノ・チップは現金の代用品であり、現金と同等の価値があるのですが、プレイを長く続けていると、次第にその感覚が麻痺して来て、単にプレイするための道具にしか思えなくなってくるのです。

そうなると、カジノ・チップで1000ドル持っていても、現金で1000ドル持っているという感覚がなくなり、現金であれば1回に50ドル、100ドルと賭けるのには抵抗を覚えていた人も、躊躇することなく50ドル、100ドルのチップを賭けてしまうようになるのです。こんなことを続けていれば、ごくたまに更に大勝することもあるでしょうが、大抵の場合、気が付いてみると、あれだけ沢山あったチップが何時の間にかすっからかんになっていた、ということになってしまうのです。

このような事態を避けるためには、小額のチップをなるべく大きいチップに換えてもらい、ポケットにしまっておくことです。細かいのは全部負けてしまったけれども、気が付いてみたらポケットの中で勝っていた、と言うことになれば良いわけです。

ルーレット・チップの色は金額ではなくプレーヤー識別用

さて、カジノ・チップは現金の代用品ですが、同じチップでもルーレット・チップは少々性格が異なります。

ルーレットの場合、バカラブラック・ジャック等と違って、1人で幾つもの数字に賭けたり、複数人が同じ数字に賭けることがあるため、現金を賭けたのでは誰がどこに賭けたのか分からなくなってしまいます。そこで、単に現金をやり取りする煩わしさを避けるためというだけでなく、誰がどこに賭けたのかを識別するために、現金を各プレイヤー毎に違う色のチップと交換して使うのです。チップの色は白、赤、緑、茶色、ピンク、ブルー、オレンジ等大体10色くらいあります。先に使っている人がいなければ、好みの色を指定できます。

次に、ルーレット・チップの最大の特徴とも言えるのは、このチップ自体には特定の価値がない、ということです。つまり、ルーレット・チップはそのテーブル限りで個人識別と現金の代用品として機能すれば良いので、白が1ドル、赤が5ドル、緑が25ドルというように、色によって金額が判別できるわけではないのです。プレイヤーはテーブルに着いて現金をルーレット・チップに換える際、1枚をいくらにするかを指定できます。100ドル札を出して、好みの色を指定し、1枚1ドルと言えば、100枚、1枚5ドルと言えば20枚のルーレット・チップに換えてくれます(健全なローローラーは、とりあえず「ワンダラー」とか「シングルス」とか言っておけば、1ドル単位になるので安心です)。

途中でディーラーが代わると分からなくなってしまうのではないかと思われるかも知れませんが、注意して見ていると、最初にルーレット・チップに交換する時に、ディーラーがそれぞれの色のチップに1ドルとか5ドルなどの印を付けているので、勝金が5倍になる幸運に恵まれることもなければ5分の1になってしまう不運に見舞われることもないのです。

カジノ・チップはそれを持っている人に権利が帰属するものであり、テーブルを離れても、それに表象される一定額の現金と交換してもらえる権利が失われることはありません。ところが、ルーレット・チップはこれとは異なり、それを手にしたままテーブルを離れてしまうと、無効になってしまいます。赤や白のルーレット・チップ1枚が1ドルなのか5ドルなのか、あるいは100ドルなのかはそれぞれのテーブル毎に異なるため、そのテーブルを離れてしまったのでは1枚のチップの価値がいくらなのか分からなくなってしまうからです。ルーレットでのプレイを手仕舞いする際には、必ずルーレット・チップをカジノ・チップに交換してもらうことを忘れないようにして下さい。

なお、ルーレットでも現金やカジノ・チップを賭けることが出来ないわけではありません。何回か様子をうかがってから、ここぞ、と言う時に赤や黒、奇数や偶数に100ドル、500ドルと賭ける人を時々見受けます。これはこれで格好が良いものですし、何ヶ所に賭けるわけでもないので問題はありませんが、続けて何回かプレイしようとするのであれば、ルーレット・チップに交換するのが正しいマナーと言えるでしょう。

ラスベガスの基本情報(4)カジノ―年齢制限・喫煙・飲酒・ホテルごとの違い

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。

超私的ラスベガスの基礎情報も第4弾を迎えました。ここからのこのシリーズは4回に渡って、ぼくらが最もお世話になる場所であるカジノについて、その概要をご説明したいと思います。今回は年齢制限や喫煙・飲酒、それからホテル内のカジノについてです。

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カジノは21歳未満お断り

ラスベガスのカジノでは、服装については短パンにTシャツでもOKで、細かいことは言われませんが、年齢については厳格です。カジノでプレイするには、21歳以上でなければいけません。

21歳以下の方はカジノでプレイすることができないだけでなく、1人では立ち入ることも出来ません。一般に日本人は若く見られるようで、30歳を過ぎてもディーラーや場合によってはカクテルを運んでくれるウェイトレスからIDの提示を求められることがしばしばありますので、常にパスポートを持ち歩くようにしてください(アメリカでは飲酒できる年齢も21歳からですのでご注意ください)。

年齢をうるさいくらい確認するのは、万が一21歳未満の者がカジノでプレイしていたことが発覚すると、カジノ自身が厳しい処分を受けるためです。ディーラーには個人的な悪気は少しもないのですから、IDの提示を求められても気を悪くしないで下さい。

飲酒と喫煙

昨今の世界的傾向と同じく、アメリカ国内においても喫煙に対する風当たりは厳しく、カジノ内は原則禁煙となっているところが多いようです。しかし、諸般の事情から、ネバダ州では喫煙に対する規制が比較的緩やかで、カジノ内が全面禁煙となっているというわけでもありません。カジノによっては、スロットマシンの一部の区域やテーブルゲームの一部を喫煙可としており、愛煙家の希望に応じているようです。

一方で、カジノ内のレストランや、料理(ポテチなどの市販のスナックを除く)を出すバーなどは禁煙となっています。こうした場所は灰皿がなかったり、看板が掲げられているのですぐわかるでしょう。これらの規定は法律で定められていて、禁煙スペースでの喫煙で捕まると罰金100から600ドルが課されます。

対して、飲酒についての規制は年齢以外にほとんどありません。ストリップ大通でもビールを飲みながら歩く観光客と数多くすれ違います。カジノ内でも酔ってへべれけになって、騒いだり、ディーラーの指示に従わないようなことがない限り、外につまみ出されることはありません。

自分で好みのアルコール飲料を持ち込んでも勿論構いませんが、そうしなくてもカジノ内を飲み物の注文を取るお姉さん方が巡回しているので、ビールでもウィスキーでも好きなものを頼めば持って来てくれます。日本酒や老酒などはありませんが、ワインはあります。ミネラルウォーターやジュース等の飲み物も勿論あります。持って来てくれたお姉さんには1ドルくらいチップを渡しましょう。これはカジノチップでも現金でもかまいません。

カジノ内でアルコール飲料がこのように優遇されているのは、人間誰しも飲めば自制力が減退するからにほかなりません。カジノにとって、アルコール飲料を提供することに要する費用を補って余りある利益を得られることがその効果として期待できるからこそ、カジノは無料でアルコール飲料を提供するのです。この厳然たる事実を良く念頭に置き、くれぐれも飲みすぎにはお気を付けて。

ホテルが仕掛けるカジノの誘惑

ラスベガスのホテルには、極一部の例外を除いて、カジノがあります。ホテルはカジノで遊ぶ客の落とす金を重要な収入源として期待し、それなくしては経営が成り立たないのがラスベガスなのです。

各ホテルによって大小の違いはありますが、総じて、どこも韓国などにあるカジノより遥かに規模が大きく、広大なスペースの中に、圧倒的な数のスロットマシンを備えています。それと同時に、多数の各種テーブルゲームのテーブルが配置されています。このテーブルゲームの多様性」は、ラスベガスが他都市を圧倒していると言っていいでしょう(マカオはだいたい70%がバカラ台)。

また、満員電車の如く混み合っているマカオのカジノのイメージとは全く異なり、各マシンやテーブルはゆったりした間隔をもって配置されているので、どんなに混んでいても、自分がプレイする場所を見つけられないような状態になることはまずありません。

各ホテルは、客が少しでも長くカジノ内に留まり、少しでも多くの金を使ってくれるよう、工夫を凝らしています。まず、ほとんどのホテルは、カジノフロアーを通らなければチェックインカウンターに行き着けないし、客室からも外へ出られないような構造になっています。カジノ内には出入り口の案内がほとんどなく、客には自分がどこにいるのか分かりづらいようにしています(とくにMGMホテルは巨大な迷宮といっていいでしょう)。

また、カジノ内には時計を置かず、照明を一定に保って、客が時間の経過を意識しないように仕向けています(パリスホテルのカジノでは、いつまで経ってもパリの夕暮れ時なのです・・・)。

カジノの近くには、バフェイと呼ばれる安価な(最近は結構高い・・・)食べ放題の飲食店が用意されています。カジノ内でアルコール飲料を無料で提供するのも客を少しでも長くそこに留めておくための戦略です。一方、客室内に冷蔵庫が置かれていることは稀で、喉が渇いて何か飲みたくなったら、嫌でもカジノに足を運ぶようにさせています。

各ホテルがあの手、この手を使って、客を長時間カジノ内に留めようとしているのは、各ゲームに少なくとも2%程度のカジノ側の取り分(ハウスエッジ)がある以上、客がプレイする回数が増えれば増えるほど、確率的に、統計学的に、カジノ側にもたらされる利益が確実に大きくなると言う理由によるものに外なりません。100人の人が100回プレイして、その内10人が勝つことがあったとしても、プレイ回数が増えれば、殆どの人がマイナスに転じ、10000回に達する頃にはプラスを維持している人が存在することは極めて稀です。結局、ばらつきのあったゲームの結果は、回数が増えるに従って、各ゲームのハウスエッジに忠実に従って、プラス、マイナスが収束して行き、カジノ側はより確実に利益を収めることが出来るようになるのです。講学上、これを大数の法則と言います。

この原則を弁えていない者は、本来ギャンブルをする資格がありません。少なくとも、勝利からは遠い位置にあります。ルーレットに32点賭けするような方は自らこの大数の法則に則り勝利の可能性を極限まで小さくしてしまっているのです。カジノゲームにカジノ側のコミッションがある以上、プレイヤー側が不利であることは明らかです。しかし、少しでも馬鹿げた負けを小さくし、惨めな思いをしないようにするためには、各ゲームのルールを良く理解し、配当率を念頭に入れ、カジノを破産に追いやってやろうなどと言う馬鹿なことは考えずに、ヒットアンドアウェーに徹することです。

多くの人員による長い経験と研究の成果に基づき、カジノ側は様々な罠を仕掛けてきます。その罠に嵌らないよう、くれぐれもご注意下さい。カジノに対する心構えなどについては別エントリーでより詳しくご説明していますので、そちらをご覧ください。

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/06/48

それぞれのホテルが有するカジノの違い

どのホテルのカジノも、そのホテルの宿泊客だけでなく、あらゆる客を歓迎してくれます。その理由は一にも二にも先述した大数の法則を実現するためですが、宿泊料金の安い二流のホテルに泊まっている客にとっては、高級ホテルの高級カジノで遠慮なく遊べることはありがたいことです。

大量のスロットマシンと各種ゲームテーブルが置かれていることは何処のカジノでも同じであり、ゲームのルールにも違いがあるわけではありませんが、高級ホテルのカジノはテーブルの配置もゆったりしており、上品で落ち着いたな雰囲気を醸し出しています。そこに出入りする客層もスマートに見えます。ただ、難点を言えば、概して高級ホテルの各ゲームテーブルでは、ミニマムベットの額が大きい傾向があることです。

昼間はともかく、ギャンブルが佳境に入る夜になると、べラッジオホテルのルーレットテーブルでミニマムベット5ドルのテーブルを見つけるのは困難です。高級ホテルのカジノには、分相当のホテルのカジノで勝った勢いに乗じて、気持ちにゆとりを持って出かけるべきです。負けを引きずり、何とか取り戻してやろう、と言うようながつがつした気持ちで行くと、間違いなく痛い目に遭います。

近年、ラスベガスのホテルは、急速に系列化が進行しています。特に、MGMやベラッジオ、NYNYなどを傘下に置くMGMグループと、シーザースパレスやパリス・バリーズ、プラネットハリウッドなどを傘下に置くシーザースグループの2大グループが有名です。このような傾向は、寡占化による宿泊料の高騰をもたらす要因になる一方、経営規模の拡大によるコストダウンと系列下にあるホテルで均一のサービスが受けられると言う客にとってのメリットもあります。

こうした系列化のメリットに会員優遇制度があります。「極私的 ラスベガスの基本情報(3)ホテル」でもご紹介しましたが、これは簡単に言えば、会員登録した上で、ゲームをする際に会員カードを提示すると、その会員がプレイした時間や金額に応じて、サービスポイントを付与してくれる制度で、取得したポイントの数に応じて、ホテル側から様々なサービスの提供が受けられるというものです。

一つのホテルのカジノで会員登録すると、系列ホテルのカジノでもそれが使えるため、便利と言えば便利ですが、かなり頑張ってもバフェィでの食事代をただにしてもらえるのが精々で、高望みは禁物です。とはいえ、ホテルを予約する際に優遇が受けられるなど、持っていて損はありませんので、初めてラスベガスに行かれたらまずは会員登録をされることをお勧めします。

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/12/143

大変だ! ラスベガスのホテル税率引き上げ情報

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。

ラスベガスのホテルに宿泊する際のホテル税率が変わるという情報をキャッチしました。まだ日本語では報じられていないようですが、ホテル支払額の上昇に直結する話ですので、速報でお知らせしたいと思います。

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変更の内容と実施時期

2016年11月、ラスベガスを擁するクラーク郡行政は、これまでのラスベガスのホテル税率を現行の12%から段階的に引き上げ、13.38%とすることを発表しました。

最初の引き上げは、2017年1月15日に0.5%の引き上げが実施されており、この12.5%の税率は2月末まで適用されます。

その後、更なる0.88%を上乗せして、最終的な13.38%の税率が3月1日より適用となります。

今回の税率の引き上げの理由は以下の2つです。

  • ラスベガス・コンベンション・センターの拡張費(0.5%分)
  • 新設のフットボールスタジアムの建設費(0.88%分)

参考までに、情報ソースであるクラーク郡ビジネスライセンス局のプレスリリース(英文)のリンクはこちらです。

次項ではこの引き上げの理由について少し詳しくご説明します。

理由1:ラスベガス・コンベンション・センターの拡張

ストリップ大通に面するラスベガス・コンベンション・センターは、ラスベガス観光局によって運営されており、総面積およそ30万㎡の世界最大級の規模を誇る施設です。センターから5km以内に合計10万部屋以上を有するホテル群があるという利便性から、大規模な展示会などで使用されています。現在、更なる利便性向上を目指し、このコンベンション・センターを拡張する計画が進んでおり、その最初のステップとして、55,000㎡規模の展示・会議スペースを新設し、その後、第2フェーズとして既存施設の改築を実施する予定であると発表されています。

今回、1月15日から引き上げられた税率0.5%分は、このコンベンション・センター拡張費に充てられます。

理由2:フットボールスタジアムの新設

2016年、NFLのチームであるレイダースは、現在所在するオークランドからラスベガスへの移転を計画し、スタジアムの新設が必要であることから、カジノ有力者へ経済的支援を要請しました。一方で、レベルズというフットボールチームを有するネバダ大学とも新スタジアムを共有すべく話し合いを進めていました。チーム自身も24億ドルの建設費のうち5億ドルを支出することを発表し、新スタジアムの完成予想図の公表とともに、「ラスベガス・レイダース」の商標登録を申請するなど計画は順調に進んでいました。ネバダ州議会でも建設費の一部として7.5億ドルを支出するために、今回取り上げているホテル税率を上げる決定をしました。

ところが、2017年に入り、カジノ有力者が手を引くことを発表すると、ゴールドマンサックスらも次々と撤退を決めてしまい、現時点でのレイダースの計画は不透明な状態となっています。レイダースが資金調達できずに計画が白紙になってしまうと、ネバダ大学のレベルズが新スタジアムを占有することになるかもしれないとの憶測も飛んでいます。

しかし、どちらにせよスタジアムの計画及びそれに伴う税率の引き上げ自体は決定してしまっているため、予定通り3月からはスタジアム新設費として、0.88%が上乗せされます。

細かい話をすると、このスタジアム新設費にかかるホテル税率の引き上げは、スタジアム地区の0.5%と主要遊戯地区0.88%で差があります。主要遊戯地区はストリップ大通を中心とするカジノ街で、スタジアム地区はそのカジノ街を中心としてより広い郡内地域が指定されています。早い話が、人がたくさん来て、金を落としていくところから取れるだけふんだくってやろうという税率設定です。中心部から遠く離れたホテルであれば安い税率が適応されますが、カジノ旅行が目的のぼくたちは最も高い13.38%を支払うと思っておいて間違いないでしょう。

それにしても、どんな交渉があったのか知りませんが、急に手を引くカジノ有力者にも驚きですが、そもそも何百億も支払えるだけの資産があることがものすごいですね…。

勝利を阻む限界はこうして乗り越えよう! カジノ必勝総論後編

カジノにちょこっと興味のあるみなさんこんにちは。

さて今回は、「上がり時」3部作の後編です。また、これまで述べてきた総論的な話のまとめもしていきたいと思います。ちょっと長くなってしまいましたが、とても大事な話なので、きっとお役に立てるはずです。それでは、はじまりはじまりー。

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限界を乗り越えるための方法論

中編では、4つの限界についてお話しました。

ある意味、どんな時もこの「心と体と時間とお金」という「4つの限界」は、やってきます。

したがって、限界はあるものとして捉え、どうしたら影響を少なくすることができるのか、克服していけば良いのか、ということこそが、カジノで勝つために一番考えなければならないことでしょう。これを自分なりによーく考えて、うまく実践することさえ出来れば、おのずと勝利は近づいてくるものです。

しかし、正直、初めてカジノに行くのに、事前に限界を克服する方法を想像せよというのは、土台無理な話です。ぼくだって、何度もカジノの厚い壁に跳ね返されながら、いまの方法論を身につけていったものです。

というわけで、ぼくが実践する方法をご紹介しましょう。ただ、細部までここに書くと逆に分かりづらくなるので、まずは総論的な話をします。各論は、また別稿でご紹介しようと思います。

その1 練習を通じて谷の深さを知るべし

はっきり言って、これに尽きると言っても過言ではありません。どれだけマイナスになるのか、マイナスになってからプラスに回復するのにどれくらい時間が掛かるのか、ということを、体感的に覚えることが必要です。これさえ掴んでいれば、「どこまで負けるんだろう」という恐怖心から解放されるのはもちろん、どれだけのお金を持っていくら賭けるのかが分かるので、お金の限界対策にもなります。

そして、「山谷の振れ幅が少ない方が圧倒的に取り組みやすい」という点も良く覚えておいてください。山が高いがゆえに、谷も深いとなると、どうしても軍資金不足を起してしまいがちです。競馬で言うならば、三連単より複勝で勝負、です(競馬はハウスエッジがべらぼうに高いので、どうせなら三連単で大きく勝つことを狙っても良いと思いますが)。

では、どうやって谷の深さを知るのか。それには、なんといっても練習あるのみ、です。カジノに行ったことがない人に「カジノに行く前に、練習が必須だよ」というと、「カジノに練習が必要かよー」と一笑に付す人が多いですが、何もわかっちゃいない戯言です。実際、カジノをはじめて経験した友人はみな、口を揃えて「事前に練習しておいて本当によかった」といいます。

練習は簡単で、ハウスエッジ的かつ山谷の振れ幅的によいゲームを見つけたら、自分でトランプを切ったり、サイコロを振ったりして、とにかく家で実際にやってみてください。あるいは英語ですが、無料で遊べるゲームを提供しているサイトもいくつかありますので(こことかこことか)、そこでひたすら打ってみるのもよいでしょう。ただ、個人的には、コンピュータ相手だとどうせイカサマだろと考えてしまったり、実際に連勝・連敗が多いなど、勝ち負けに傾向がある場合もあるので、参考程度に考えるのがよいでしょう。

ただし、これが一番大切なことですが、この「谷の深さ」は、ゲームの種類、賭ける方法、賭ける額、賭ける箇所数などにより、ものすごく変化してしまうものなのです。ほんのちょっと賭け方を変えるだけで、ものすごく谷が深くなることもザラです。

ですので、練習の際は、必ず「実際に賭ける方法」を前提として行うべきです。練習だから1箇所に1000ドル賭けて一発で元を取ろう!とかいうのは、全く練習になっていません。同じ方法を繰り返しながら、どれだけ勝つのか負けるのかをじっくり観察してください。

ちなみに、実際に練習をする時に、チップがあったりテーブルのシートがあると、俄然気分が盛り上がります。現地のお土産屋で買えたり、いまはネットショップなどでも入手できるので、形から揃えるのもいいかもしれません(ぼくは現地で買ったクラップスレイアウトのバスタオルと、ネットで買ったボーカーチップセットで練習しています)。

その2 勝負するときは後の予定を入れるべからず

これは時間の限界に対する鉄則です。ラスベガスに行けば、カジノだけでなくショッピングもあればマジックショーも、シルクドソレイユもグランドキャニオンも楽しむべきです。しかし、カジノゲームは、こちらの事情を全く考慮してくれません。ほんの十数分でバババーッとプラスを積み上げて勝ち逃げができたかと思うと、泥沼の連敗スタートでマイナス圏を行ったりきたり、ようやく大きな上昇気流に乗っかってプラスに転じて上がってみたら、なんと6時間経っていた・・・ということも、実際には起こります

したがって、いつ何時カジノさんが大きな戦を仕掛けてくるか分からない以上、生半可な気持ちで戦いを挑むことは命取りになりかねません。後の予定があるときは、軽い勝負にとどめるべきですし、待ち合わせ時間も、できれば緩く設定したいところです(もちろんない方がベストですが)。

その3 人通りの多い台で打つべし

テーブルカジノあるあるで、場が冷えてくる(全然いい手が出なくなる)と、参加者がひとりふたりと抜けてゆき、結局自分ひとりになってしまうことがよくあります。それでもじっと我慢してプラスの流れを呼び込むのがセオリーですが、正直、自分で呼び込めればこうはなっていないわけで、他人の運を利用したいと思うのが人情。

そんなとき、カジノの奥まったところでプレイするより、人通りが多いテーブルでプレイする方が、新規プレイヤーの参加する確率が高いのは言わずもがなです。また、最悪の場合、1人だけでプレイしていると、テーブルを閉められてしまい、強制的に止めざるをえなくなることもあります。

こうした事態を避けるため、テーブルを選ぶ際には、人が寄りやすい場所かどうかをよく観察してください。また、常に人が集まってくるよう、テーブルの雰囲気が良くなるように心がけましょう。他人の勝利も一緒に喜んだり、みんなで勝ったら多少大騒ぎしても良いと思います。みんな明るく楽しい台で遊びたいと思いますから。

その4 万全の体調で臨むべし

カジノは基本的に「アウェイ」ですので、できるだけ心配事が少ない方がよいのは間違いありません。体調はその際たるもので、タダでさえ海外に来てなんとなく胃腸が悪いとか頭がぼんやりする、という状況でカジノさんと対峙するのは危険です。体と心は常にお互い影響を与え合っているものですから、体の調子が悪いとついマイナス思考に陥りがち。体調が悪かったり睡魔が襲ってきたときは、無理に勝負をせずホテルの部屋に戻ることをおすすめします。ただ、いったん戦いが始まってしまったら、徹底抗戦すべきですが。。。

その5 軍資金は可能な限り多くの金額を持っていくべし

例えば10万円軍資金を持っていったとして、9万円負けたときに人はどう感じるしょうか。経験上、かなり切羽詰った気持ちになるものです。絶望といってもいいでしょう。このように、心理的にも金銭的にも、使うかどうかは別として、持っていくお金は多ければ多いほど良いです。いざとなればまだまだあるぞ、という余裕が平常心を生むわけです。

では目安としていくらぐらい持っていくのがよいか。これはとても難しい話ではあります。私見では、谷の深さにもよりますが、大体谷の想定値の2・5-3倍以上のお金があれば安心してプレイすることができるでしょう。ぼくがクラップスで実践している方法でいけば、谷が10ドルがミニマムベットの台で1200ドル程度なので、3000ドル以上持っていくことを推奨しています。イメージとして、賭け額より圧倒的に多い金額が必要となります。

例えば、1000ドルなんて、300ドル負けを3回喫するとあっという間に土俵際です。ハウスエッジの低いブラックジャックやクラップスでも、(たとえミニマムベットで遊んでいたとしても)300ドルマイナスなんて日常茶飯事で発生しますので(だから300ドル負けで上がってはいけないとも言えます)、ちょっと足りないかなというのが実感です。まあこれは賭け方にも大きく依存する話ですが。

その6 理論を強く信じるべし

練習を通じて作り上げた理論ができたならば、カジノの現場ではその理論を強く信じるべきです。逆に言えば、強く信じることができない理論であれば、それは何も役には経ちません。

絶対にこの方法で間違いないんだ、と強く信じることで、次々襲い掛かる逆境に耐えることができるのです。なんだか宗教みたいな話ですが、カジノに行くと、本当に寄ってたつ理論があることが心強く感じます。この世に宗教が存在する理由が分かるような気になるのです。

ただ、これも宗教と同じで、おかしなものを信じると大変な目に遭いますので、やはり実際に練習をたくさんやってみて、信じられるかどうかを自分でチェックすることを強くおすすめします。

総論の終わりに

さて、何回かにわたって、カジノで勝つための総論的な話をしてきました。

これを読んでいて、「なんだか結構大変だなあ」と感じられる人もいたかもしれません。

そうなのです。カジノで勝つのは結構大変なのです。

疲れた体を鼓舞し、負け続けるんじゃないかという恐怖心や同行者の冷たい視線に打ち克ちながら、数時間にわたり忍耐を強いられることも珍しくありません。こんな過酷な戦いを潜り抜けることで(超ラクな戦いが続くこともたまにありますが)、常勝の世界は拓けるのです。(そういう意味で、「カジノでプラスなの?じゃあ奢って!」と気安く言い寄ってくる輩は大嫌いです。ラッキーだけで勝ったわけじゃないことを彼らは知りません。)

しかし、だからこそ勝った時の喜びは大きいものがありますし、また単純に、勝ちを積み重ね、夜寝る前に数えるドル紙幣が日々増えていく様は、それまでの疲れを癒して余りある幸福感を与えてくれます。

だからこそ、練習あるのみ!まずは興味のあるゲームを、実際に(お金を賭けず)やってみてください。その際、「これは本番に向けたリハーサルなんだ!」と強く念じることが重要です。そして、どれだけ勝つのか負けるのか。勝つ為にはどのくらいリスクを負うのがいいのかを試行錯誤してみてください。

「そうは言っても、手がかりがなく闇雲にやるのも効率的ではないよなあ」

そういう意見もごもっとも。そこで、今度は各論として、ぼくか実際やっている種目等についても、述べていきたいと思います。楽しみにしていてくださいね!

 

前編と中編はこちら

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/07/83

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/12/142

理論の実践を邪魔するものとは カジノ必勝総論中編

カジノにちょこっと興味のあるみなさんこんにちは。

さて、前編に引き続き、カジノで勝つための秘訣中の秘訣、「上がり時」のお話をしてみたいと思います。

それではさっそくLet's go!

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理論の実践を阻む「4つの限界」

さて、最初に前編のおさらいをしてみましょう。

  • カジノゲームでは、大数の法則により収益がハウスエッジに収斂される。
  • つまり、マイナスのときはプラス方向に、プラスのときはマイナス方向に力が働く。
  • したがって、負けているときは勝つまで止めない、勝っている時はさっさと止める。
  • ただし、この理論を実践するためには、障壁がいくつかある。

「カジノゲームは上がり時が大事」という事実は、カジノに行ったことのない人でも知っていることではありますが、実践できている人はほんの一握り。実践できない理論は便所紙と一緒です。

では、なぜ実践できないか。それは、4つの限界があるからだとぼくは考えます。一つずつ見ていきましょう。

その1 心の限界

前編でもお話したとおり、人はいま起きていることが、ずっと続くように思いがちです。

特に、負け続けて平静でいられる人はそんなに居ないでしょう。また、外国語が飛び交うアウェイの状態で、初めてのテーブルゲーム、となると、どうしても気圧されてしまいます。

そのほかにも、不安が心をよぎることは日常茶飯事です。なぜなら、我々は不確実なことがとても苦手であるにも関わらず、カジノゲームでは「不確実な未来」と直接対峙しなければならないからです。

しかし、勝つためには平静さを失ってはいけないのです。「不確実な未来」を直視して、相手の正体を良く見ることが肝要です。

その2 体力の限界

意外と無視できないのは、この体力の限界です。カジノは24時間いつでも開いています。深夜の戦いでは、不意に睡魔に襲われることもあります。また、ぼくがおすすめするクラップスでは、基本立ったままの戦いのため、いわゆる長期戦(負けに耐える戦い)では足腰が弱ってきて、それが心理的にもマイナスに作用することになります。こうした眠気や疲れの中でも、正確なストラテジーの実践が求められるのです。

その3 時間の限界

我々旅行者としてカジノを楽しむ者には、必ずついてまわるのが、「タイムリミット」です。「勝つまで止めない」と強く心に誓ったところで、帰りの飛行機の時間は絶対です。これはもう、「そういう限界があるもの」として戦略を立てるほかありません。

そのほかにも、ショーが始まる時間、ツアーの集合時間、同行者との待ち合わせ、etc・・・。時計が気になって勝負に集中できない状況は、間違いなく勝負ではマイナスに作用します。

その4 お金の限界

ある意味、これが最大の限界だとぼくは思います。例えば、超有名なカジノ必勝法に「マーチンゲール法」というものがありまして、これは単純に「負けたら次に倍賭ける」というもので、1回勝てばチャラ、になるはずのものです(昔羽田からの帰りにタクシーの運ちゃんにも薦められました・・・)

しかし、よく考えてみてみると、これは実践に耐えられるものではありません。例えば10ドル賭けて負けたら20ドル、また負けたら40ドル、80ドル、160ドル・・・とどんどん必要金額が増えていくほか、テーブルにはmax bet といって、最大賭けられる金額が決まっています。7連敗して1280ドル賭けようとして「max betは1000ドルだよ」と言われればもう終わりです。

そのほかにも、お金がなくなって続けられないといういわゆる「負けきり」は、絶対やってはいけない最悪の一手なので、よくよく対策を考えなければなりません。

限界に対処するということ

さて、こうした限界に対し、我々弱小ギャンブラーたちは、どのように対処していけばよいのでしょうか。

具体的な方法論は、ちょっと長くなるので後編に譲ることとして、スローガン的なことをひとつ記しておきます。

「限界はある。それをどこまで小さく収めるかが問題だ。」

人生でもカジノでも、全てが恵まれた環境や条件でプレイすることなどありません。課された条件の中で、最適になるためにはどうすればよいか、悪影響を出来るだけ小さくするためにはどうすればよいか、それを考えてこそ、人は成長できるのではないでしょうか。

しかし、安心してください。カジノにおいて、それはそんなに難しいことではありません。カジノではテクニック的なことよりも、精神的なことのほうが、ずっと大きな意味を持ちます。言い方を変えれば、心ひとつで何とかなるようなことの方が多いのです。

また、どんな限界があるのかを事前に知っておけば、そこへの対処法もまた見えてくるものです。そういう意味では、課題が分かれば7割方課題が解決されたといっても過言ではないでしょう。

ぼくがブログにツラツラとカジノでの勝ち方を書いているのは、多くの人に「勝つ喜び」を知ってもらいたいからです。カジノで勝つことは、相手が確率論である以上、戦略も立てやすく、ある意味そんなに大変なことではないです。

もちろん人生は勝ち負けだけではありませんが、これはだいたい勝てる、というものがあると、自信をもつことができるし、他人の幸福も素直に喜べるようになると思うのです。

ぜひラスベガスで、一緒に勝利を分かち合いましょう!

 

前編はこちら

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/07/83

極私的 ラスベガスの基本情報(3)ホテル

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。

超私的ラスベガス基礎情報の第3弾は、ホテルについてです。せっかくの海外旅行ですから、たとえカジノがメインで部屋には帰って寝るだけとはいえ、ゆっくり休む時間も快適に、そしてお得に泊まりたいですよね。ラスベガスのホテルの概要を知っていただき、ホテル選びの参考にしていただければ幸いです

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空港からホテルへの移動

ラスベガスのメインストリート、ストリップ大通には客室数4000室を超える巨大ホテルが軒を並べています。「軒を並べる」と言うのは日本語の表現であって、余りにも大きいため、ほんのすぐ近くに見える隣のホテルでも電車の一駅とまではいかずとも、相当距離があります。歩いて10分で行けるのは近い方です。巨大なホテル間を専用のモノレールで結んでいるところもあります。こうなると、文字通り隣のホテルまで一駅ということになります。

ラスベガスの空の玄関口マッカラン国際空港に到着すると、ストリップ大通の南にあるピラミッド形ホテルのルクソールマンダレイベイホテル、エクスカリバーホテル等がすぐ目の前に見えます。これならわざわざタクシーに乗るまでもないとうっかり歩き出すと、えらいことになります。例えば空港からルクソールまでは3.2kmほどありますから、まさにすぐそこに見えているオアシスになかなか辿り着かない砂漠に放り出された旅人気分を味わうことになるでしょう。

空港からホテルまで、シャトルバスや路線バスもありますが、タクシーでも15ドルから精々20ドルくらいですから(uberでは9ドルほど。携帯で車が呼べて値段もお得なuberの登録はこちら。)、これを利用するのが最良の方法です。

遊び心あふれるラスベガスのホテルたち

巨大ホテルにはそれぞれテーマがあります。街全体がアミューズメントパークかの如くです。エジプトがテーマのルクソールはホテル自体がピラミッド、中にはスフィンクスの縮小レプリカ(といっても馬鹿でかい)や遺跡から発掘された遺物が陳列されています。ストリップ大通の北端に位置するストラトスフィアホテルは、成層圏を意味するその名の通り、ラスベガス随一の350メートルの高さを誇るタワーが売り物のホテルです。まだこのタワーに登ったことはありませんが、ここからの眺めは昼も夜もなかなかのものだそうです。

その他にもニューヨークニューヨークには自由の女神、パリスホテルにはエッフェル塔凱旋門、シーザースパレスホテルにはローマの遺跡、ヴェネチアホテルには運河が流れており、ゴンドラが行き交っています。火山の噴火ショーを行なうミラージュホテル、広大な湖があるベラッジオホテル等、各ホテルが様々な趣向を凝らしています。馬鹿々々しいと言ってしまえばそれまでですが、これだけまとまると、なかなか見応えがあります。

ホテルの宿泊料

ホテルにはピンからキリまでありますが、総じて言えば、宿泊料は日本の同程度のホテルに比べて低額です。1部屋ごとの料金で、1人で泊まっても、2人で泊まっても、料金は同じです。ぼくたち一般庶民が泊まる安い部屋でも日本のホテルより広く、ベッドも大きく余裕があります。難を言えば、浴槽が浅く、肩までゆったり浸かれないことです。これはアメリカ人にはそのような習慣がないためであって、中には浴槽そのものがないホテルもあります。贅沢をして、良い部屋に泊まりたければ、ジャグジー風呂付の上等な部屋はいくらでもありますが、ホテルは帰って寝るだけ、カジノ資金を少しでも多く確保することを優先すると割り切ってしまえば、安いホテルの安い部屋でも十分快適に過ごせます。

同じホテルの同じ部屋でも、平日と週末とでは、2倍から3倍の違いがあります。これは、ラスベガスのホテルが部屋の稼働率を少しでも高くしようと努力しているためで、需要の大きい週末は当然料金も高くなり、需要の小さい平日はその分安くなるのです。特に需要の大きい時季には、ホテルによっては週末だけの宿泊はお断りと言うところもあるようです。

ホテルのグレードは、大まかに言うと、ベラッジオ、ヴェネチアン、ウィンラスベガス等のAAクラス、シーザースパレス、ミラージュ、MGM、マンダレイベイ等のAクラス、パリス、プラネットハリウッド、モンテカルロ、ニューヨークニューヨーク、ルクソール等の準Aクラス、TI、フラミンゴ、バリーズ、ハラス等のBクラス、ストラトスフィア、LINQエクスカリバートロピカーナホテル等はCクラスにカテゴライズされます。

立地が悪いホテルはその分宿泊料金が安いわけですから文句は言えないのですが、どこへ行くにも移動費がかかります。もっとも、どのホテルに泊まっても移動費が必要なわけで、それが若干高くなるだけだと割り切ってしまえば、リーズナブルなホテルを選ぶことも選択肢としては検討に値します。また、一般に宿泊料金の安いホテルのカジノでは、テーブルゲームのミニマムベッドが小さく、初心者や手持ち資金の少ない方にとっては遊びやすくなっています。

プレイヤーズカードとコンプ

カジノで遊ぶたびにその履歴が記録されてポイントが貯まっていくプレイヤーズカードを作っておくと、ホテルにお得に泊まることができることがあります。プレイヤーズカードについては改めて詳しく取り上げようと思いますが、要はカードを持っていればゴールド、プラチナ、ダイヤモンドなどカードのステータスに応じて、各種割引や特典を得ることができるシステムです。

このプレイヤーズカードのホテル宿泊についての特典は、カードホルダーとして専用ページにログインしてホテル予約画面を見ると、そのプレイヤーズカードの系列ホテルの部屋が市販価格よりお得な料金で提供されること。例えば、ある日のバリーズの料金は、エクスペディアでは274ドルからであるのに対し、シーザースホテル系列のプレイヤーズカードプログラム「トータルリワード」のゴールドステータス(いわゆる「平」)会員には207ドルから提供されています。

また、金額の代わりに「Comp」と書かれている場合があります。これは、コンプリメンタリー(Complimentary)というホテル用語の略で、部屋を無料で提供するという意味です。下位のステータスで、かつあまり実績がないと、COMPで提供されるのはほとんど平日のみ、チラホラ出てくる程度ですが、カジノでそれなりに遊べば遊ぶほど実績が積み上がっていくので、何度かラスベガスに通えば、基本的に部屋はタダ!となることも夢ではありません。特に、前述の「トータルリワード」は、少ない実績でも積極的にCOMPを出す傾向があります。

ただ、コンプ料金といえども、1銭も払わずに泊まれるわけではなく、リゾート・フィーというものを払わなければなりません。このリゾート・フィーとは、ラスベガスのホテル独特の制度で、インターネット接続料であったりジム使用料であったりとその名目は各ホテル独自の規定に準じますが、宿泊費とは別に1泊あたり10ドル程度から高いところでは40ドル近く徴収される料金で、さらにここにホテル税が課されます。

要するに、見た目の値段を安くするための方便なのですが、非常にわかりにくい制度で、ホテルによっては、予約時にはトータルとして表示されている宿泊費とは別に、小さく注意書きとして記載されていることもあるので、予約時には注意が必要です。

 

「超私的ラスベガスの基本情報」シリーズ(1)と(2)はこちら

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/09/118

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/11/133

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