カジノはそんなに怖くないッ!

等身大ローローラーの寝言集

ラスベガスの基本情報(4)カジノ―年齢制限・喫煙・飲酒・ホテルごとの違い

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。

超私的ラスベガスの基礎情報も第4弾を迎えました。ここからのこのシリーズは4回に渡って、ぼくらが最もお世話になる場所であるカジノについて、その概要をご説明したいと思います。今回は年齢制限や喫煙・飲酒、それからホテル内のカジノについてです。

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カジノは21歳未満お断り

ラスベガスのカジノでは、服装については短パンにTシャツでもOKで、細かいことは言われませんが、年齢については厳格です。カジノでプレイするには、21歳以上でなければいけません。

21歳以下の方はカジノでプレイすることができないだけでなく、1人では立ち入ることも出来ません。一般に日本人は若く見られるようで、30歳を過ぎてもディーラーや場合によってはカクテルを運んでくれるウェイトレスからIDの提示を求められることがしばしばありますので、常にパスポートを持ち歩くようにしてください(アメリカでは飲酒できる年齢も21歳からですのでご注意ください)。

年齢をうるさいくらい確認するのは、万が一21歳未満の者がカジノでプレイしていたことが発覚すると、カジノ自身が厳しい処分を受けるためです。ディーラーには個人的な悪気は少しもないのですから、IDの提示を求められても気を悪くしないで下さい。

飲酒と喫煙

昨今の世界的傾向と同じく、アメリカ国内においても喫煙に対する風当たりは厳しく、カジノ内は原則禁煙となっているところが多いようです。しかし、諸般の事情から、ネバダ州では喫煙に対する規制が比較的緩やかで、カジノ内が全面禁煙となっているというわけでもありません。カジノによっては、スロットマシンの一部の区域やテーブルゲームの一部を喫煙可としており、愛煙家の希望に応じているようです。

一方で、カジノ内のレストランや、料理(ポテチなどの市販のスナックを除く)を出すバーなどは禁煙となっています。こうした場所は灰皿がなかったり、看板が掲げられているのですぐわかるでしょう。これらの規定は法律で定められていて、禁煙スペースでの喫煙で捕まると罰金100から600ドルが課されます。

対して、飲酒についての規制は年齢以外にほとんどありません。ストリップ大通でもビールを飲みながら歩く観光客と数多くすれ違います。カジノ内でも酔ってへべれけになって、騒いだり、ディーラーの指示に従わないようなことがない限り、外につまみ出されることはありません。

自分で好みのアルコール飲料を持ち込んでも勿論構いませんが、そうしなくてもカジノ内を飲み物の注文を取るお姉さん方が巡回しているので、ビールでもウィスキーでも好きなものを頼めば持って来てくれます。日本酒や老酒などはありませんが、ワインはあります。ミネラルウォーターやジュース等の飲み物も勿論あります。持って来てくれたお姉さんには1ドルくらいチップを渡しましょう。これはカジノチップでも現金でもかまいません。

カジノ内でアルコール飲料がこのように優遇されているのは、人間誰しも飲めば自制力が減退するからにほかなりません。カジノにとって、アルコール飲料を提供することに要する費用を補って余りある利益を得られることがその効果として期待できるからこそ、カジノは無料でアルコール飲料を提供するのです。この厳然たる事実を良く念頭に置き、くれぐれも飲みすぎにはお気を付けて。

ホテルが仕掛けるカジノの誘惑

ラスベガスのホテルには、極一部の例外を除いて、カジノがあります。ホテルはカジノで遊ぶ客の落とす金を重要な収入源として期待し、それなくしては経営が成り立たないのがラスベガスなのです。

各ホテルによって大小の違いはありますが、総じて、どこも韓国などにあるカジノより遥かに規模が大きく、広大なスペースの中に、圧倒的な数のスロットマシンを備えています。それと同時に、多数の各種テーブルゲームのテーブルが配置されています。このテーブルゲームの多様性」は、ラスベガスが他都市を圧倒していると言っていいでしょう(マカオはだいたい70%がバカラ台)。

また、満員電車の如く混み合っているマカオのカジノのイメージとは全く異なり、各マシンやテーブルはゆったりした間隔をもって配置されているので、どんなに混んでいても、自分がプレイする場所を見つけられないような状態になることはまずありません。

各ホテルは、客が少しでも長くカジノ内に留まり、少しでも多くの金を使ってくれるよう、工夫を凝らしています。まず、ほとんどのホテルは、カジノフロアーを通らなければチェックインカウンターに行き着けないし、客室からも外へ出られないような構造になっています。カジノ内には出入り口の案内がほとんどなく、客には自分がどこにいるのか分かりづらいようにしています(とくにMGMホテルは巨大な迷宮といっていいでしょう)。

また、カジノ内には時計を置かず、照明を一定に保って、客が時間の経過を意識しないように仕向けています(パリスホテルのカジノでは、いつまで経ってもパリの夕暮れ時なのです・・・)。

カジノの近くには、バフェイと呼ばれる安価な(最近は結構高い・・・)食べ放題の飲食店が用意されています。カジノ内でアルコール飲料を無料で提供するのも客を少しでも長くそこに留めておくための戦略です。一方、客室内に冷蔵庫が置かれていることは稀で、喉が渇いて何か飲みたくなったら、嫌でもカジノに足を運ぶようにさせています。

各ホテルがあの手、この手を使って、客を長時間カジノ内に留めようとしているのは、各ゲームに少なくとも2%程度のカジノ側の取り分(ハウスエッジ)がある以上、客がプレイする回数が増えれば増えるほど、確率的に、統計学的に、カジノ側にもたらされる利益が確実に大きくなると言う理由によるものに外なりません。100人の人が100回プレイして、その内10人が勝つことがあったとしても、プレイ回数が増えれば、殆どの人がマイナスに転じ、10000回に達する頃にはプラスを維持している人が存在することは極めて稀です。結局、ばらつきのあったゲームの結果は、回数が増えるに従って、各ゲームのハウスエッジに忠実に従って、プラス、マイナスが収束して行き、カジノ側はより確実に利益を収めることが出来るようになるのです。講学上、これを大数の法則と言います。

この原則を弁えていない者は、本来ギャンブルをする資格がありません。少なくとも、勝利からは遠い位置にあります。ルーレットに32点賭けするような方は自らこの大数の法則に則り勝利の可能性を極限まで小さくしてしまっているのです。カジノゲームにカジノ側のコミッションがある以上、プレイヤー側が不利であることは明らかです。しかし、少しでも馬鹿げた負けを小さくし、惨めな思いをしないようにするためには、各ゲームのルールを良く理解し、配当率を念頭に入れ、カジノを破産に追いやってやろうなどと言う馬鹿なことは考えずに、ヒットアンドアウェーに徹することです。

多くの人員による長い経験と研究の成果に基づき、カジノ側は様々な罠を仕掛けてきます。その罠に嵌らないよう、くれぐれもご注意下さい。カジノに対する心構えなどについては別エントリーでより詳しくご説明していますので、そちらをご覧ください。

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/06/48

それぞれのホテルが有するカジノの違い

どのホテルのカジノも、そのホテルの宿泊客だけでなく、あらゆる客を歓迎してくれます。その理由は一にも二にも先述した大数の法則を実現するためですが、宿泊料金の安い二流のホテルに泊まっている客にとっては、高級ホテルの高級カジノで遠慮なく遊べることはありがたいことです。

大量のスロットマシンと各種ゲームテーブルが置かれていることは何処のカジノでも同じであり、ゲームのルールにも違いがあるわけではありませんが、高級ホテルのカジノはテーブルの配置もゆったりしており、上品で落ち着いたな雰囲気を醸し出しています。そこに出入りする客層もスマートに見えます。ただ、難点を言えば、概して高級ホテルの各ゲームテーブルでは、ミニマムベットの額が大きい傾向があることです。

昼間はともかく、ギャンブルが佳境に入る夜になると、べラッジオホテルのルーレットテーブルでミニマムベット5ドルのテーブルを見つけるのは困難です。高級ホテルのカジノには、分相当のホテルのカジノで勝った勢いに乗じて、気持ちにゆとりを持って出かけるべきです。負けを引きずり、何とか取り戻してやろう、と言うようながつがつした気持ちで行くと、間違いなく痛い目に遭います。

近年、ラスベガスのホテルは、急速に系列化が進行しています。特に、MGMやベラッジオ、NYNYなどを傘下に置くMGMグループと、シーザースパレスやパリス・バリーズ、プラネットハリウッドなどを傘下に置くシーザースグループの2大グループが有名です。このような傾向は、寡占化による宿泊料の高騰をもたらす要因になる一方、経営規模の拡大によるコストダウンと系列下にあるホテルで均一のサービスが受けられると言う客にとってのメリットもあります。

こうした系列化のメリットに会員優遇制度があります。「極私的 ラスベガスの基本情報(3)ホテル」でもご紹介しましたが、これは簡単に言えば、会員登録した上で、ゲームをする際に会員カードを提示すると、その会員がプレイした時間や金額に応じて、サービスポイントを付与してくれる制度で、取得したポイントの数に応じて、ホテル側から様々なサービスの提供が受けられるというものです。

一つのホテルのカジノで会員登録すると、系列ホテルのカジノでもそれが使えるため、便利と言えば便利ですが、かなり頑張ってもバフェィでの食事代をただにしてもらえるのが精々で、高望みは禁物です。とはいえ、ホテルを予約する際に優遇が受けられるなど、持っていて損はありませんので、初めてラスベガスに行かれたらまずは会員登録をされることをお勧めします。

http://enjoycasino.tokyo/2017/02/12/143

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