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大変だ! ラスベガスのホテル税率引き上げ情報

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。

ラスベガスのホテルに宿泊する際のホテル税率が変わるという情報をキャッチしました。まだ日本語では報じられていないようですが、ホテル支払額の上昇に直結する話ですので、速報でお知らせしたいと思います。

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変更の内容と実施時期

2016年11月、ラスベガスを擁するクラーク郡行政は、これまでのラスベガスのホテル税率を現行の12%から段階的に引き上げ、13.38%とすることを発表しました。

最初の引き上げは、2017年1月15日に0.5%の引き上げが実施されており、この12.5%の税率は2月末まで適用されます。

その後、更なる0.88%を上乗せして、最終的な13.38%の税率が3月1日より適用となります。

今回の税率の引き上げの理由は以下の2つです。

  • ラスベガス・コンベンション・センターの拡張費(0.5%分)
  • 新設のフットボールスタジアムの建設費(0.88%分)

参考までに、情報ソースであるクラーク郡ビジネスライセンス局のプレスリリース(英文)のリンクはこちらです。

次項ではこの引き上げの理由について少し詳しくご説明します。

理由1:ラスベガス・コンベンション・センターの拡張

ストリップ大通に面するラスベガス・コンベンション・センターは、ラスベガス観光局によって運営されており、総面積およそ30万㎡の世界最大級の規模を誇る施設です。センターから5km以内に合計10万部屋以上を有するホテル群があるという利便性から、大規模な展示会などで使用されています。現在、更なる利便性向上を目指し、このコンベンション・センターを拡張する計画が進んでおり、その最初のステップとして、55,000㎡規模の展示・会議スペースを新設し、その後、第2フェーズとして既存施設の改築を実施する予定であると発表されています。

今回、1月15日から引き上げられた税率0.5%分は、このコンベンション・センター拡張費に充てられます。

理由2:フットボールスタジアムの新設

2016年、NFLのチームであるレイダースは、現在所在するオークランドからラスベガスへの移転を計画し、スタジアムの新設が必要であることから、カジノ有力者へ経済的支援を要請しました。一方で、レベルズというフットボールチームを有するネバダ大学とも新スタジアムを共有すべく話し合いを進めていました。チーム自身も24億ドルの建設費のうち5億ドルを支出することを発表し、新スタジアムの完成予想図の公表とともに、「ラスベガス・レイダース」の商標登録を申請するなど計画は順調に進んでいました。ネバダ州議会でも建設費の一部として7.5億ドルを支出するために、今回取り上げているホテル税率を上げる決定をしました。

ところが、2017年に入り、カジノ有力者が手を引くことを発表すると、ゴールドマンサックスらも次々と撤退を決めてしまい、現時点でのレイダースの計画は不透明な状態となっています。レイダースが資金調達できずに計画が白紙になってしまうと、ネバダ大学のレベルズが新スタジアムを占有することになるかもしれないとの憶測も飛んでいます。

しかし、どちらにせよスタジアムの計画及びそれに伴う税率の引き上げ自体は決定してしまっているため、予定通り3月からはスタジアム新設費として、0.88%が上乗せされます。

細かい話をすると、このスタジアム新設費にかかるホテル税率の引き上げは、スタジアム地区の0.5%と主要遊戯地区0.88%で差があります。主要遊戯地区はストリップ大通を中心とするカジノ街で、スタジアム地区はそのカジノ街を中心としてより広い郡内地域が指定されています。早い話が、人がたくさん来て、金を落としていくところから取れるだけふんだくってやろうという税率設定です。中心部から遠く離れたホテルであれば安い税率が適応されますが、カジノ旅行が目的のぼくたちは最も高い13.38%を支払うと思っておいて間違いないでしょう。

それにしても、どんな交渉があったのか知りませんが、急に手を引くカジノ有力者にも驚きですが、そもそも何百億も支払えるだけの資産があることがものすごいですね…。

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