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ラスベガスの基本情報(6)スロットマシン・テーブルゲーム

カジノにちょこっと興味のあるみなさん、こんにちは。

ラスベガスの基礎情報の第6弾はスロットマシンとテーブルゲームのお話です。ここでは、詳しい遊び方というよりは、スロットマシンやテーブルゲームとはどういうものか概要をお伝えできればと思います。

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どこもかしこもスロットマシン

ラスベガスの空港に到着すると、空港内のスロットマシンが出迎えてくれ、これぞラスベガスという雰囲気を感じます(実際は帰国客の余ったドルを根こそぎ回収するためにほかなりませんが)。各ホテルのカジノにも、例外なくおびただしい数のスロットマシンが置かれていることは、前にも書きました。カジノ側の収入のうち、スロットマシンからの収入は増える傾向にあるようです。それは、一度設置してしまえば、テーブルゲームと違って、ディーラーを置く必要がなく、人件費を節約することが出来るからです。カジノ側にとって、スロットマシンは自働集金機の役割を果たしているものなのです(正確に言うと、スロットマシンの売り上げの全てがカジノの収益になるわけではありません。後述のメガバックス等は各ホテルのカジノが運営しているものではなく、独立した別の会社が運営しているもので、ホテルはただ場所を貸しているだけです)。

ラスベガスでは、日本のパチンコ屋のスロットマシンとは違って、専用のコインを買う必要はなく、ドル紙幣を直接マシンに投入することによってプレイすることが出来ます。この数年でスロットマシンのコインレス化が急速に進み、現在では当たりが出てもコインが出てくる音がするだけで、実際にはコインは出て来ない台が多数を占めるに至っています。これは、コインの両替に要する人件費を節約するための合理化によるものです。従って、以前にはどのカジノにもあったコインカップを見かける機会は少なくなっています。それに伴い、コインカップのコレクション的な価値も高まりつつあり、オークションで出品されたりするようにもなってきました。

最低賭け金額(ミニマムベット)は台によって異なり、1セントのものから、5ドルくらいのものまであります(もちろん、ハイリミットエリアにはもっとスゴいのもありますが…)。大当りが期待出来るのは、1回あたりの最大金額を賭けるいわゆるMAXベットした場合だけであり、1枚賭けただけでは7-7-7が揃っても、たいした配当は得られません。スロットマシンの配当率は、概ね90-98パーセント前後に設定されているそうですが、この配当率は、MAXベットすることを前提としているのです。従って、1枚賭けするのは、わざわざ自分から極めて不利な配当率を設定するようなものなので、スロットマシンには、必ずMAXベットするようにすべきです。

ちなみにスロットマシンの配当率は、高額機になればなるほど高くなりますが、その分お金の増減もそれだけ激しいです。1ドル台以上が許容できる配当率と言えますが、かなりあっという間に数百ドルがなくなるイメージです。

一瞬にして億万長者を生む夢の高額配当スロットマシン

各ホテルのスロットマシンをオンラインで結んで、そこに賭けられた金額の一定の割合をプールし、どこかで大当りが出ると、そこに全額が配当されると言うタイプのマシンがあります。メガバックスなどと呼ばれているこのタイプのマシンでは、一発大当りすると、配当が4000万ドルに達することもあるとか。

いかなるテーブルゲームでも、10ドルが1分後に100万ドルになることは絶対に期待できず、劇的逆転勝利を狙うにはこの種のスロットマシンが最も適していると言うことが出来ます。ただし、そのような事態が自分の身に起こるなどということは夢々期待しないことが賢明であり、帰りのタクシー代まで賭けて一発逆転を狙うより、素直に負けを認めることも大事です。

しかし、万一、(言葉の正確な意味では万に一つ程度の生易しい確率ではありませんが)このような信じられないことが我が身に起こった場合、参考までにご説明しておきますと、配当金は全額を一度に貰える訳ではなく、税金が引かれる上、残額を20年から25年程度の年金で受け取るか、半額程度を一時金で受け取るか、選択するよう言われるそうです。

訴訟社会アメリカにおいては、幸運で賢明なギャンブラーは、このような場合、最善の対処策を講ずるため、すぐに弁護士を呼びます。配当金の受け取り方法についての交渉はもとより、大当りした幸運なギャンブラーとしてマスコミのインタビューを受ける際のギャランティー、肖像権の管理等、様々な事項を依頼するわけです。当然、この場合の弁護士はネバタ州の資格を有している者でなければならないので、残念ながら、日本の資格を有している優秀な弁護士でも、お役に立つことは出来ません。

備えあれば憂い無し、捕らぬ狸のなんとやらとはいうものの、大当りした時うろたえて損しないために、予め大当りした際の4000万ドルの配当金の受け取り方法を考えておくのも悪くありません。こんなことを考えていれば、しばらくは幸せに良く眠れることでしょう。

テーブルゲームを楽しむにはルールの理解が必須

カジノにはスロットマシンの他、ルーレット、ブラックジャックバカラ、クラップス等各種テーブルゲームがあります。せっかくラスベガスに来たからには、手軽なスロットマシンばかりで遊んでいないで、是非ともテーブルゲームでプレイすべきです。

そうは言うものの、ルールを理解しないでプレイすることはカジノ側にとってはネギを背負ったカモそのものであり、決してやってはいけないことです。ルーレットのように、どこに賭けても配当率が一定のものは問題ないのですが、クラップスのように賭け方によって配当の期待値が大きく異なるゲームについては、特に事前にルールを研究しておくべきです。

また、ブラックジャックのように、ディーラーのカードに応じて理想的な対応をしていれば、理論的な配当の期待値が99.5パーセントというゲームでは、運やツキ等と言う以前に、技術の巧拙が大勢を決することになります。もちろんラスベガス旅行の記念にちょっと遊んでみるのも悪くはありませんが、基本的には生半可な知識で手を出すべきではありません。わずかな時間で100ドルくらいを使ってしまって、「やっぱりカジノなんてこんなもんか」という感想とともに「つまらない経験」としての記憶を持って帰るなんて本当にもったいないことです。

身を滅ぼすほどのめり込むのはよくありませんが、ルールをよく理解して遊ぶことで、カジノが「楽しい経験」の記憶として蓄積され、人生を豊かにしてくれる楽しい娯楽のひとつとなり得るでしょう。このサイトがそのお手伝いをできれば幸いです。

ミニマムベットとマキシマムベット

閑話休題。各テーブルゲームには、ミニマムベットの金額(賭けられる最少額)とマキシマムベットの金額(賭けられる最大額)が定められています。この内、マキシマムベットの金額はほとんど縁がないものなのでいくらでもいいのですが、ミニマムベットの金額はかなり重要な意味があります。

同じくルーレットをするにも、ミニマムベットが5ドルのテーブルで5ドル、10ドルと賭け、たまには思い切って25ドル、50ドル賭けるのと、ミニマムベット25ドルのテーブルで常に25ドル以上賭けることを強いられるのとでは全く精神的な重圧が異なります。手持ち資金が大きい場合ならそれでも何とかなりますが、せいぜい資金が数千ドルのギャンブラーは、余程場慣れした方でない限り、ミニマムベット額が高いテーブルでのプレイは避けるべきです。

手持ち資金とミニマムベットの比率はどのくらいが最適かは一概には言えませんが、長時間プレイを楽しもうとするなら、100:1では大き過ぎ、1000:1では少々小さい、と言ったところでしょうか。つまり3000ドルの軍資金を持っているのであれば、間を取ってミニマムベット5ドル台から15ドル台くらいであれば、そこそこ遊べるということでしょうか。どちらかと言うと、多少小さめなミニマムベットのテーブルでミニマムベットの2倍から3倍程度を賭けているのが気楽にプレイするコツではないかと思います。 なお、ミニマムベット10ドルのバカラテーブルで毎回500ドル位を賭けるようなことはすべきではありません。このようなことをすると、同じテーブルで真面目にこつこつ努力している人の気分を害し、テーブルの雰囲気を悪くします。500ドルずつ賭けたいのならば、それに応じたミニマムベットの大きいテーブルに移動すれば良いのです。

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